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HbA1c検査の精度が向上する新しい手法を開発-米研究(2016.10.13配信)

血糖測定に用いられるHbA1c検査の精度を向上させる新しい手法が開発された。米ハーバード大学(ボストン)医学部准教授のJohn Higgins氏は、「このアプローチによって血糖コントロールがしやすくなり、心筋梗塞や脳卒中、失明、腎不全など長期にわたる合併症リスクの低減につながる」と期待を述べている。

HbA1c検査は、採血前1~3カ月間の血糖の平均値を反映し、糖尿病や糖尿病前症などの診断基準、血糖コントロール状態の判断に広く用いられている。同氏によると、HbA1c検査とは、血液細胞がつくられてからどの程度の糖が吸収されたかを測定するものだという。

「この検査が導入される以前は、採血時点の血糖値しか知ることができなかった。しかし、効果的な糖尿病治療を行うには、最後の検査から血糖値がどのように推移したかを知る必要がある。HbA1c検査は、過去数週間にわたる患者の血糖値を推定する最初の手段となった」と、同氏は説明している。

HbA1c検査は、世界中で糖尿病治療の基本とされているが、その測定には不正確な面もある点が課題とされてきた。専門家でも意見は一致しておらず、同氏は「誤差が大きい」とするものの、米アルベルト・アインシュタイン医学校(ニューヨーク市)臨床糖尿病センター長を務めるJoel Zonszein氏(今回の研究には参加していない)は、「HbA1c検査が不正確なことはまれで、多くの患者で有用なものだ」とし、自身の経験を踏まえた上で、問題はHbA1c検査の頻度にあると指摘している。

今回の研究で、Higgins氏らはより進化したアルゴリズムを用いて、HbA1c検査による血糖値を分析した。この手法では、異なる患者間における血液細胞の齢の変動を考慮できるようになる。赤血球中のヘモグロビンは時間の経過とともに糖を蓄積し、これが検査結果に誤差が生じる大きな理由となる。

今回の研究に参加した200人強の患者において、この新しいアプローチにより有意な誤差(15mg/dL超)を3人に1人から10人に1人の頻度までに減らすことができた。これは治療決定に影響を及ぼすのに十分な誤差だという。

糖尿病患者は、HbA1c検査を3カ月に1回の頻度で受ける場合が多く、同氏は、新しい検査法によりモニタリングと治療の質が改善できると述べている。また、同氏は、既存の検査に新しい計算式を導入する費用は試算していないが、追加費用はHbA1c検査そのものよりは安いと見込んでいる。一方で、Zonszein氏は、このアルゴリズムは他の数学モデルとの比較検討がなされておらず、研究段階のものである点を指摘している。

米国立衛生研究所(NIH)と米Abbott Diagnostics社の資金援助を受けて行われたこの研究の詳細は、「Science Translational Medicine」10月5日号に掲載された。(HealthDay News 2016年10月5日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/diabetes-management-news-180/a-better-diabetes-blood-test-715518.html

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