33182
image_print
医療・健康ニュース/ハイライト/

言語記憶力の性差がアルツハイマー病の早期診断に影響(2016.10.13配信)

高齢女性では男性よりも言語記憶が維持される傾向があり、そのためアルツハイマー病の早期診断は女性のほうが難しい可能性があることが、米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)のErin Sundermann氏らの研究でわかった。

この研究は、同氏が米アルベルト・アインシュタイン医学校(ニューヨーク市)にいるときに実施され、「Neurology」オンライン版に10月5日掲載された。

今回の研究は、平均年齢73歳の1,300人超を対象とした。被験者のうち約250人はアルツハイマー病、670人は記憶障害などを含む軽度認知障害(MCI)があり、390人には思考や記憶の障害はみられなかった。被験者には全員、15個の単語を見た直後と30分後に思い出す言語記憶テストを受けてもらった。さらに脳PET検査も実施し、被験者の脳におけるグルコース(糖)代謝を測定した。脳の糖代謝障害は、アルツハイマー病の特徴としてよく用いられるという。

その結果、糖代謝障害が同程度であっても、女性の言語記憶力は男性よりも優れている傾向があることがわかった。

Sundermann氏はこの知見について、「性差に基づき、アルツハイマー病の記憶テストを調整する必要があることが示唆された。アルツハイマー病やMCIでは診断に言語記憶テストを使用するため、女性の診断の遅れにつながる可能性がある」と説明している。この結果は、疾患が大きく進行するまでは、女性のほうが「認知的予備力」を用いて脳の潜在的な変化を補っているためだと考えられるという。(HealthDay News 2016年10月5日)

https://consumer.healthday.com/cognitive-health-information-26/alzheimer-s-news-20/women-s-memory-advantage-might-skew-alzheimer-s-diagnosis-715392.html

Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.

RELATED ARTICLES