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女性の尿失禁には埋め込み型デバイスよりもボトックスの効果が高い(2016.10.13配信)

薬物療法などが効かない女性の尿失禁には、埋め込み型神経刺激デバイスよりも、ボトックス注射のほうが高い効果が得られる可能性があると、新たな研究で示唆された。

直接比較の結果、ボトックスを投与した女性は1日の切迫性尿失禁の回数が平均4回減少したのに対し、InterStimと呼ばれるデバイスを埋め込んだ女性では3回の減少であり、患者の治療満足度もボトックス群で有意に高かった。ただし、いずれの治療法も効果的な選択肢になりうるという。研究を率いた米デューク大学(ダラム)教授のCindy Amundsen氏は、ボトックスとInterStimの効果の差はわずかだが、統計的に有意であったと述べている。

米国立衛生研究所(NIH)によると、切迫性尿失禁は突然の強い尿意を引き起こす疾患で、過活動膀胱とも呼ばれる。45歳以上で約17%、75歳以上では27%の女性にこの疾患がみられる。ボトックス治療は、過活動になっている膀胱筋を弛緩させることにより効果を発揮するもので、InterStimは脊椎の神経に電気パルスを送ることにより同じ効果が得られると、研究著者らは説明する。

尿失禁の記録を4カ月以上つけていた女性のうち、切迫性尿失禁の回数が75~100%低減したと報告した比率は、InterStim群に比べてボトックス治療群のほうが大幅に高かった。しかし、ボトックス群は尿路感染症のリスクが高く(35%対11%)、尿閉の緩和のためにカテーテル使用を要する比率も高かった。InterStim群の副作用としてはインプラントの摘出または入れ直しがよくみられたが、その発生率は3%程度であった。

研究では両治療のコストについては比較していないが、ボトックス注射は年に複数回必要となることがあるとのこと。研究グループは被験者をさらに2年間追跡し、両治療の費用対効果に関するデータを取得する予定という。

この研究報告は「Journal of the American Medical Association(JAMA)」10月4日号に掲載されたもので、連続する3日間で6回以上の切迫性尿失禁があり、他の治療法で改善しない女性約400人を、ボトックス群とInterStim群に無作為に割りつけ、6カ月間追跡した。

米レノックス・ヒル病院(ニューヨーク市)のElizabeth Kavaler氏によると、尿失禁には切迫性と腹圧性の2種類があり、この2つの治療法は切迫性尿失禁に有効であるという。患者の約80%は薬物療法が有効だが、残りの20%はボトックスまたはInterStimを利用できる。一方の治療法を選んで効果がなければ、もう一方に切り替えることも可能だという。「それぞれに異なる副作用や欠点があるため、効果よりも欠点について患者と医師が話し合って決定する必要がある」と同氏は述べている。(HealthDay News 2016年10月4日)

https://consumer.healthday.com/senior-citizen-information-31/incontinence-news-409/botox-beats-implant-for-urinary-urgency-incontinence-in-women-715469.html

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