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火星旅行で認知症リスク(2016.10.20配信)

バラク・オバマ大統領は2030年代までに宇宙飛行士を火星に派遣し、帰還させると発表したが、火星への宇宙旅行では高レベルの宇宙線に曝露されることにより認知症を発症するリスクがあることが、米カリフォルニア大学アーバイン医学校放射線腫瘍学教授のCharles Limoli氏らの研究で示唆された。同氏らはこの症状を「宇宙脳」と呼ぶ。

げっ歯類を用いた研究の結果、長期の宇宙旅行で宇宙飛行士があびる銀河宇宙線と同様の「高エネルギー荷電粒子」に曝露すると、精神障害や認知症につながる長期的な脳損傷が発生することが判明した。この影響には、著明な脳の炎症およびニューロンの損傷が含まれているという。ただし、動物試験の結果はヒトでは再現されない場合が多いことに注意する必要がある。

 

げっ歯類では、脳がストレスの多い相関性を抑制するプロセスである「恐怖記憶消去」のレベルも低下した。恐怖記憶消去に障害があると、不安に陥りやすくなるため、3年間の火星旅行でも問題となりうるという。

 

Limoli氏は、「同種の認知機能障害は、高線量の量子ベースの放射線治療を受けた脳腫瘍患者でよくみられる。これらの粒子への曝露は宇宙旅行中に発生して長時間持続し、記憶障害などの中枢神経系の合併症につながる可能性がある」と述べている。この研究結果は「Scientific Reports」オンライン版に10月10日掲載された。(HealthDay News 2016年10月11日)

 

https://consumer.healthday.com/cognitive-health-information-26/brain-health-news-80/astronauts-heading-to-mars-could-face-dementia-risk-715708.html

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