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医療・健康ニュース/今日のニュース/

金曜日の待機手術、他の平日とリスクの差なし(2016.10.27配信)

金曜日に待機手術を受ける患者の死亡リスクは、その他の平日に比べて高くないことが、カナダの大規模研究で示唆された。これまでの研究では、金曜日に手術を受ける患者の死亡率が高い可能性が示されており、ある研究では月曜日に比べて金曜日は死亡リスクが44%も高いとの結果が出ていた。

今回の研究では、カナダ、オンタリオ州の病院で10年間(2002~2012年)に1,700人弱の外科医が実施した約40万3,000件の日中の待機手術について検討した。その結果、確かに金曜日に手術を担当する外科医は火、水、木曜日よりも経験が浅い傾向がみられたが、月曜日に手術をする外科医も比較的経験が少なかったという。

 

研究の筆頭著者であるウェスタンオンタリオ大学助教授のLuc Dubois氏は、「上級の外科医は週の中日を選り好みしているようだ」と明かす。金曜日に手術をすれば術後管理が週末にかかることが要因ではないかと、同氏は推測している。

 

しかし、術後30日以内の患者の死亡リスクは、平日であれば何曜日に手術をしても同程度であることが判明した。

 

国によって医療制度は異なるため、今回の結果から他国の状況を推定することは難しいと同氏は話す。しかし、米国胸部外科学会(STS)のKeith Naunheim氏は、米国でも近年、患者の安全のためにさまざまな改善が行われていると指摘し、状況に違いはないとの考えを述べている。今回の研究結果は「CMAJ(Canadian Medical Association Journal)」に10月17日オンライン掲載された。

 

平日の曜日によるリスクの差を示す「平日効果(weekday effect)」については、米国でもよく知られているが、十分に研究されていない。2013年の米国外科学会(ACS)会議で報告された予備研究では、「週末効果(weekend effect)」と呼ばれる現象が検討されている。この知見によると、土曜日または日曜日に虫垂切除術を受けた患者は、平日に比べて合併症リスクは高くなかったが、入院費が400ドル以上高いことが判明した。

 

今回の研究では、非営利の医療データ保管機関である臨床評価学研究所(ICES)のデータを評価。一般に待機手術として実施され、2日以上の入院を要する12種類の手術について検討した。食道、腎臓、膵臓、大腸、肝臓の手術のほか、股関節、膝関節、大動脈弁の置換術などが対象とされた。

 

その結果、外科医の平均経験年数は、火曜日と水曜日では19年と最も長く、月曜日と金曜日は16年で最も短かった。年間手術件数の中央値は、火曜日に手術をする外科医が最も多く、金曜日が最も少なかった。患者が集中治療室(ICU)に入院するリスクは月曜日に比べて金曜日でやや高かったが、30日以内の死亡リスクに差はみられなかった。(HealthDay News 2016年10月18日)

 

https://consumer.healthday.com/general-health-information-16/misc-surgery-news-650/elective-surgery-just-as-safe-on-friday-715909.html

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