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メキシコ製の陶磁器の一部で鉛中毒のリスク(2016.10.31配信)

メキシコ旅行で入手した伝統的な陶磁器を長期間使うと、鉛中毒になるリスクがあることが、カナダ、トロント大学総合内科医/米ハーバー大学薬剤疫学部リサーチフェローのMichael Fralick氏らの研究でわかり、「Canadian Medical Association Journal」10月17日号に掲載された。

メキシコの伝統的な陶磁器や調理用具、食器に使われる釉薬には、高濃度の鉛が含まれていることが少なくない。この問題は、公衆衛生の専門家には長らく認識されていたが、55歳のカナダ人女性が鉛中毒になったことによって注目の的となった。この女性はメキシコで入手した陶磁器を頻繁に使用していた。Fralick氏は、「彼女がマグにお湯を注ぐたびに、鉛が釉薬から染みだしていた」と話す。

この患者は、メキシコで購入した陶磁器を長期間使用した後、説明のつかない重度の腹痛のために何度も入院していた。検査の結果、患者の使用している食器の内側と外側両方の釉薬に17%の鉛が含まれていた。その結果、患者の血中鉛濃度は「正常」とみなされる上限値の約36倍近くとなっていた。

鉛中毒により、患者は腹痛のほか、貧血、関節痛、極度の疲労も抱えていた。原因を特定し、患者とその息子にメキシコ製の食器を使わないようにしてもらったところ、3カ月で中毒症状はなくなった。

Fralick氏は、「鉛は少量でも毒性をもつが、鉛中毒は、鉛への長期間にわたる日常的な曝露によって起きることがほとんどだ。鉛を使った陶磁器でも、たまに使うだけであれば、問題はまず起きないだろう」と話している。

米国では、鉛を含む食器の商業輸入は厳しく規制されているため、鉛を含む食器は旅行者によって持ち込まれることが多いという。「鉛の有無は見た目ではほぼわからないので、メキシコや中国などに旅行する場合は特に注意が必要だ」と同氏はアドバイスしている。(HealthDay News 2016年10月20日)

https://consumer.healthday.com/public-health-information-30/poisons-health-news-537/some-mexican-ceramics-can-serve-up-lead-poisoning-715978.html

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