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「右利き」は180万年前から存在していた(2016.10.31配信)

ヒトが右手を好んで使うようになった時期は、従来考えられていたよりも早かった可能性がある―こんな研究結果が、「Journal of Human Evolution」11月号に掲載された。

タンザニアで見つかった180万年前の初期人類ホモ・ハビリスの化石の顎から、右利きの最古のエビデンスが見つかった。上の前歯の唇側には擦り傷があり、そのほとんどが左上から右下へと走っていたという。この傷は、口に入れた食べ物を左手で引っ張りながら、右手に持った石器で切断したときにできたものだと考えられる。この印は、ホモ・ハビリスの個体が右利きであることを示唆しており、ネアンデルタール人以前のヒトで右手の優越性を示した初めての有力な証拠である。

研究著者である米カンサス大学人類学名誉教授のDavid Frayer氏は、「この知見は、脳の非対称性についても多くのことを示唆している。ホモ・ハビリスに脳の非対称性がみられ、類人猿よりも我々に近いことは既にわかっているが、これが利き手にも拡大されたことが鍵である」と話す。

「利き手と言語は異なる遺伝子システムによってコントロールされているが、いずれの機能も左脳に由来するため、この2つには弱い関連性がある。ひとつの化石標本から明確な結論を導くことはできないが、さらに研究が進めば、右利き、大脳皮質の再編成、言語能力が人類の起源の重要な要素だと判明するだろう」と、同氏は述べている。ヒトの90%は右利きだが、類人猿では半々である。(HealthDay News 2016年10月20日)

https://consumer.healthday.com/cognitive-health-information-26/brain-health-news-80/right-handedness-might-go-back-almost-2-million-years-716015.html

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