young attractive man choosing food in the supermarket
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食物アレルギー患者が勘違いしやすい食品ラベルのポイント(2016.11.10配信)

「アレルゲンを含む可能性がある」と警告する食品ラベルは、消費者を混乱させることが多く、深刻な事態につながりうることが、米シカゴのアン&ロバート・H・ルーリー小児病院小児科医のRuchi Gupta氏らの研究で示唆された。

Gupta氏らは、米国とカナダでオンライン調査を実施し、6,600人超の回答者を得た。本調査の回答者は、自分または家族が食物アレルギー患者であるか、患者を養育または介護しており、アレルギー患者向け食品を購入していた。小児では約8%、成人では2%に食物アレルギーがあり、食物アレルギーがある小児の40%が生命を脅かすアレルギー反応を1回以上経験していた。

米国では、食品アレルゲン表示および消費者保護法(FALCPA)により、食品製造業者は原材料に明確に含まれる主要なアレルゲンを明記する義務がある。一方で、製造設備を共有する食品では微量のアレルゲンが混入するリスクを否定できないため、食品製造業者は「予防的アレルギー表示(PAL)」を追加するようになった。たとえば、アレルゲンを「含む可能性がある」または「含む製品を扱う設備で製造されている」といった表示である。(訳注:日本では、「含む可能性がある」と表現する「可能性表示」は禁止されている。)

これらのPALの表示は米国でもカナダでも任意である。しかし、今回の調査によると、回答者の約半数がPALは法律で定められていると思っていた。また、回答者の3分の1は、PALは製品内に含まれるアレルゲン量に基づいて表示されると考えていたが、実際はそうではない。食物アレルギーに対処している消費者の約40%は、PALの表示がある製品を購入していた。

Gupta氏は、「これら2つのPALの表示は同程度に危険である。アレルギー反応を誘発するアレルゲン量は人によって異なるため、アレルゲンを『含む可能性がある』製品が危険かどうかは、わかりようがない」と話し、食品表示の見直しが必要だと提言している。

今回の研究は、「Journal of Allergy and Clinical Immunology: In Practice」オンライン版に11月3日掲載された。(HealthDay News 2016年11月1日)

https://consumer.healthday.com/respiratory-and-allergy-information-2/food-allergy-news-16/food-labels-on-potential-allergens-may-confuse-shoppers-716385.html

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