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若年期の過剰飲酒が後の健康問題に関連(2016.11.10配信)

若い頃に飲酒問題を抱えていた人は、高齢になってから健康問題が起きやすいことが、新たな研究でわかった。米パロアルト退役軍人ヘルスケアシステム(カリフォルニア州)臨床心理学者のRandy Haber氏らの研究によると、青年期にアルコール依存のあった男性は、後年に慢性疾患の数が多く、抑うつ尺度も高い傾向のあることが示唆された。

これらの影響は早い時期にアルコール依存を克服した人でも認められたという。この結果は、若年時の過剰飲酒が身体面・精神面に隠れた影響をもたらす可能性を示すものだと、研究グループは結論づけている。

米国の非営利組織Partnership for Drug-Free KidsのSean Clarkin氏は、この知見から10代の飲酒をもっと深刻に捉える必要があることが示唆されると指摘する。「青年期のアルコール依存による長期的な影響について、未だわかっていないことがたくさんある。飲酒は通過儀礼のようなもので、成長の一環であると考える親もいるが、青年期の持続的な飲酒は長期的に影響を及ぼす」と、同氏は述べている。

今回の研究では、米国の退役軍人600人以上の長期的な医療記録をレビューした。約半数は若年期にアルコール依存があった。Haber氏は、「過剰飲酒をやめれば生活が改善されることは明らかだが、数々の研究からアルコール依存が脳と身体に影響を及ぼすことが示されており、その影響がどのくらいの期間続くのか、目に見えない損傷が後々問題を引き起こすのかどうかは明確にはわかっていなかった」と話す。

研究の結果、若年期に5年以上のアルコール依存を経験した男性は、60代で身体面・精神面の標準的な評価尺度におけるスコアがともに低かった。たとえば、心疾患や糖尿病を含めた44種類の疾患について対象者の記録を確認したところ、アルコール依存のあった男性では高齢期に少なくとも3種類の疾患がみられる傾向があり、30歳までに飲酒をやめたか否かで分類しても結果は変わらなかったが、飲酒をしない人では平均2種類であった。

Haber氏によると、他の研究では慢性的な飲酒が自己制御や意思決定に関与する脳領域を損傷する可能性が示されており、若年期の飲酒がそのような脳領域に長期的な影響を及ぼすことにより、喫煙や薬物依存などの不健康な行動が起こりやすくなる可能性もあるという。また、若い男性は情緒的問題の自己治療の手段として飲酒をしていた可能性があり、アルコール依存を克服しても、代わりに喫煙や他の薬物に手を出していることも考えられるとClarkin氏は指摘し、若者の過剰飲酒には親などが介入する必要があると述べている。

この知見は「Journal of Studies on Alcohol & Drugs」11月号に掲載された。(HealthDay News 2016年11月2日)

https://consumer.healthday.com/kids-health-information-23/kids-and-alcohol-health-news-11/too-much-drinking-in-youth-may-be-recipe-for-more-health-problems-later-716488.html

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