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肥満2型糖尿病の治療に「温熱微弱電流併用療法」が効果 ――熊本大の研究グループ(2016.11.14配信)

微弱電流と温熱刺激を併用した新しい医療機器により、肥満を伴う2型糖尿病患者において内臓脂肪の減少や血糖値の改善がもたらされるとの臨床試験結果を、熊本大学大学院生命科学研究部代謝内科学の近藤龍也氏らの研究グループが、「Scientific Reports」オンライン版に10月19日発表した。患者の負担が少なく、運動療法に似た効果が期待され、過体重や高齢、四肢の障がいなどで運動療法が難しい患者の治療選択肢になりうる可能性があるとしている。

研究グループは、2型糖尿病患者ではストレス応答系のひとつである熱ショック応答経路(heat shock response;HSR)が低下しており、HSRの主要タンパク質であるHSP72を発現回復させると糖代謝異常が改善する点に着目。これまでの基礎研究で、微弱電流(mild electrical stimulation)と温熱(heat shock)の併用によりHSP72を機能させることで、糖尿病モデル動物の血糖値が低下し、インスリン抵抗性が改善するなどの効果が得られることを報告している。

研究グループは、微弱電流と温熱を同時に伝達する特殊ゴムを介して腹部に直接刺激を与える医療機器を開発し、2014年には、肥満合併2型糖尿病の男性患者を対象に行った臨床研究で、1日60分、週4回の治療を行った結果、HbA1c値が0.43%低下したことを報告している(eBio Medicine 2014; 1: 80-89)。そこで今回、肥満を合併した2型糖尿病患者60人を対象に、この治療法の効果が最も高い使用回数を検証する臨床試験を実施した。

対象患者を、治療頻度(1回あたり60分)により3群(週2回、週4回、週7回)にランダムに割り付けて12週間行った結果、内臓脂肪面積は全体で11.7cm2有意に減少し、HbA1c値は0.36%有意に低下したことがわかった。内臓脂肪面積の減少効果は治療回数が多いほど高く(週2回群5.37cm2、週4回群14.24cm2、週7回群16.45cm2)、HbA1c値も同様の傾向が認められた(それぞれ0.10%、0.36%、0.65%低下)。

また、治療により慢性炎症や脂肪肝マーカー、腎機能および脂質プロファイルの改善が認められたほか、DPP-4阻害薬による治療と併用すると血糖値の改善効果がより高まることも判明した。(HealthDay News 2016年11月14日)

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