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よく噛める人ほどメタボリック症候群になりにくい ――日本人1,700人強で咀嚼能率とメタボが関連することを証明(2016.11.14配信)

よく噛める人ほどメタボリック症候群になりにくいことが、新潟大学と大阪大学、国立循環器病研究センターらの共同研究グループの検討でわかった。客観的な咀嚼能率の低下がメタボリック症候群の罹患と関連することを証明した研究は世界初。50~60歳代よりも70歳代で両者の関連は顕著になることも判明したことから、新潟大学歯学部の小野高裕氏は「噛めないことをはっきり自覚できない年代があぶない。高齢者は噛めないことによる生活習慣病リスクに注意すべきだ」と話している。詳細は「Journal of Dentistry」オンライン版に10月25日掲載された。

研究グループは、大阪府吹田市民を対象に行っている疫学研究「吹田スタディ」の参加者中、50~70歳代の男女1,780人(平均年齢66.5歳)を対象に、基本健診と歯科検診を行った。参加者には歯周病検査のほか、ユーハ味覚糖株式会社と共同開発した専用グミゼリーを30回噛んだのちに増えた表面積を算出して咀嚼能率を評価した。

その結果、対象者を咀嚼能率で4群に分けて解析した結果、最も咀嚼能率が高い群を基準とすると、咀嚼能率が2番目に低い群でメタボリック症候群リスクが1.46倍であることがわかった。これらの解析は、年齢や性、飲酒・喫煙・歯周病などを調整して行った。

対象者の年代別に解析したところ、70歳代の男女では、咀嚼能率が低下した3群すべてにおいて、メタボリック症候群リスクが1.67~2倍近くに高まっていた。一方で、50~60歳代の男女では、咀嚼能率とメタボリック症候群リスクとの間に有意な関連は認められなかった。研究グループは、今回の断面調査にとどまらず、噛める人と噛めない人を対象とした追跡調査を行っているという。(HealthDay News 2016年11月14日)

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