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1日1箱の喫煙で肺に年間150個の遺伝子変異(2016.11.14配信)

喫煙は肺やその他の臓器の著しい遺伝子損傷に関連することが、米ロスアラモス国立研究所(ニューメキシコ)のLudmil Alexandrov氏らの研究でわかり、論文が「Science」11月4日号に掲載された。

同氏らの研究グループは、喫煙者と非喫煙者のがん5,000例以上を分析した。がんは細胞のDNAの突然変異により生じ、タバコの煙にはがんを引き起こすことがわかっている70種類以上の化学物質が含まれる。喫煙とがんの関連を示す疫学的エビデンスは多く存在するが、今回の研究では、喫煙によるDNAの分子の変化を観察し、定量化したという。

その結果、1日1箱のタバコを吸う人では、肺に毎年平均150個の余剰な突然変異が起きることが判明した。これにより喫煙者の肺がん発症リスクが高い理由の説明がつく。身体の他の部分の腫瘍にも、喫煙に関連する突然変異がみられた。たとえば、1日1箱の喫煙の場合、喉頭部の細胞では年間平均97個、咽頭では39個、口腔では23個、膀胱では18個、肝臓では6個の突然変異が起こる。

Alexandrov氏は、「今回の研究は、喫煙ががんを引き起こす方法について新しい洞察をもたらすものだ。われわれの分析は、喫煙が複数の別個のメカニズムにより、がんにつながる突然変異を引き起こすことを示した。タバコの煙は、直接曝露される臓器のDNAを損傷するだけでなく、直接的・間接的に曝露される臓器で細胞の突然変異の速度を早める」と述べている。

米国疾病管理予防センター(CDC)によれば、世界ではタバコが原因で年間600万人以上が死亡している。以前の研究では、喫煙と少なくとも17種類のがんが関連することが示されている。(HealthDay News 2016年11月4日)

https://consumer.healthday.com/cancer-information-5/cigarette-smoking-tobacco-health-news-665/briefs-emb-11-3-14-00et-smoking-genetic-damage-science-wtsi-release-batch-2944-716378.html

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