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睡眠障害が危険な不整脈のリスクに関連(2016.11.21配信)

夜間に十分な睡眠を取るべき理由がまた1つ増えそうだ。新たな2件の研究で、睡眠障害があると心房細動リスクが上昇する可能性があることが示唆された。心房細動はよくみられる不整脈の一種で、血液凝固や脳卒中のリスクの高さとの強い関連が認められている。いずれの研究でも因果関係は明らかにされていないが、睡眠サイクルの妨害による生理機能の変化が心房細動の発症や再発をもたらす可能性があると、研究をレビューした米ウィンスロップ大学病院(ニューヨーク州ミネオラ)のJianqing Li氏は述べている。

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のGregory Marcus氏率いる研究チームは、数百万人の患者のデータを追跡して睡眠不足と心房細動との関連を評価した。その結果、不眠症をはじめとする睡眠の乱れと不整脈との独立した関連が認められた。夜間に頻繁に覚醒していた人は、そうでない人に比べ、心房細動リスクが26%高かった。また、不眠症と診断された人は、十分に睡眠を取れていた人に比べ、リスクが29%高かった。

同じ研究チームによる個別分析では、レム睡眠と呼ばれる睡眠相が他の睡眠相に比べて少ない人は、心房細動リスクが高いことが判明した。この2件の研究は、米ニューオーリンズで開催された米国心臓協会(AHA)年次集会で11月14日に発表された。

Marcus氏は、「睡眠不足が心房細動リスクを上昇させる理由はわかっていないが、原因となる機序が明らかにされていなくても、睡眠衛生を改善する既知の技術の導入など、睡眠の質を向上させる戦略が心房細動の予防に役立つと考えている」と述べている。睡眠不足は高血圧、肥満、脳卒中などの心疾患危険因子に関連することもわかっていると、同氏は指摘している。

米ハンティントン病院(ニューヨーク州)のPaul Maccaro氏は、「夜間によく眠れず、次の日に影響が及ぶという経験は誰にでもある。疲労感や倦怠感があり、生産性が低下する」と指摘し、「今回の2つの発表はいずれも、心房細動の誘因に関する理解を深め、心房細動を低減する戦略に関する新たな洞察をもたらすものであり、さらに、心房細動の原因を明らかにする新たな研究への道を示している」と述べている。

なお、学会発表された知見は一般に査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2016年11月14日)

https://consumer.healthday.com/sleep-disorder-information-33/misc-sleep-problems-news-626/trouble-sleeping-tied-to-higher-risk-for-irregular-heartbeat-716527.html

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