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疾患・分野別ニュース/糖尿病/

妊娠初期の血糖管理が児の先天性心疾患リスクに影響(2016.11.24配信)

母親が妊娠初期に高血糖であると、児の先天性心疾患リスクが高まることが、新しい研究で示された。妊婦1万9,000人強の妊娠初期の血糖値を測定した結果、血糖値が10mg/dL上昇するごとに、新生児の先天性心疾患リスクが8%高まっていたという。

研究を主導した米スタンフォード大学(カリフォルニア州)のEmmi Helle氏は、「この研究は因果関係を証明するものではないが、妊娠初期の母親の血糖値と児の心疾患リスクとの関連を明らかにした最初の研究だ」と述べている。

また、妊婦では、一般的に妊娠中期(妊娠24~28週)に経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)が行われるが、今回の妊娠初期の高血糖と新生児の先天性心疾患リスクとの間には、OGTTによる予測よりも強い関連がみられたとしている。

この研究をレビューした米ノースウェル・ヘルス・サウスサイド病院(ニューヨーク州)のBarry Goldberg氏は、「今回の新しい知見は、妊婦における糖尿病のスクリーニングと治療に大きな影響を及ぼす可能性がある」と述べている。

同氏によると、先天性心疾患とは、胎児の心臓が正常に発達しないために生じるもので、最も多い疾患で出生1,000件に8例の割合(約1%)で生じているという。また、妊娠中期に行うOGTTは妊娠糖尿病の標準検査であり、妊娠糖尿病と診断された妊婦は、食生活の改善や薬物治療、場合によってはインスリン治療を受ける。しかし「妊娠糖尿病と診断後の血糖コントロールがうまくいっても、胎児に先天性心疾患が生じるリスクは依然として高くあり続ける」と、同氏は説明している。

さらに、同氏によると、今回の知見は、妊婦では妊娠初期から血糖値をモニタリングし、異常がみつかれば直ちに治療を行う必要性を示唆しており、「妊娠初期からの積極的な血糖コントロールが児の先天性心疾患の著しい減少をもたらし、結果的に多くの新生児の命を救える可能性がある」と、同氏は強調している。

別の専門家である米ハンティントン病院(ニューヨーク州)のMitchell Kramer氏は、妊娠初期の妊娠糖尿病が児の先天性心疾患リスクを有意に上昇させることに同意しつつ、「今後、さらなる研究の実施が必要だが、今回の研究は、新生児の先天性心疾患リスクを低減させるためには、妊娠前および妊娠初期の血糖コントロールを注意深く観察すべきことを明確にしている」と述べている。

この知見は、米ニューオーリンズで開かれた米国心臓協会(AHA)の年次集会で11月14日に報告された。なお、学会発表された知見は、査読を受けて専門誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2016年11月14日)

https://consumer.healthday.com/disabilities-information-11/misc-birth-defect-news-63/monitoring-blood-sugar-in-pregnancy-might-lower-heart-defect-risk-for-baby-716531.html

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