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アクネ菌がつくる蛋白で皮膚疾患を予防できる可能性(2016.12.1配信)

最も一般的な皮膚細菌により、いくつかの皮膚疾患を予防できる可能性があることが、スウェーデン、ルンド大学臨床科学部のRolf Lood氏らの研究で示唆され、研究論文が「Scientific Reports」オンライン版に11月2日掲載された。

Lood氏らの報告によれば、Propionibacterium acnes(アクネ菌)はRoxPと呼ばれる蛋白を分泌し、この蛋白がいくつかの皮膚疾患に対して防御効果をもつという。具体的には、RoxPは活性酸素種によって引き起こされる酸化ストレスによる皮膚細胞の損傷を防御する。

太陽の紫外線は皮膚の酸化ストレスの一般的な原因で、酸化ストレスは湿疹、乾癬、皮膚がんなどの皮膚疾患の一因と考えられている。RoxPの保護効果は、ビタミンC、Eなどの抗酸化物質と同程度に強いという。Lood氏は、「この蛋白は、この細菌が皮膚で生きていくうえで重要である。アクネ菌はRoxPを分泌することで自らの生活環境を改善し、それによってわれわれも恩恵を受ける」と述べている。

アクネ菌はざ瘡(にきび)患者で最初に発見されたものだが、この細菌がざ瘡を引き起こすのかどうかは不明である。アクネ菌は皮膚疾患のある人にもない人にもみられるが、細菌量が異なり、RoxPの産生量が異なる可能性があるという。

Lood氏らは、マウスとヒトでさらに試験を行う予定であり、良い結果が得られれば、RoxPの日焼け止めでの使用や、乾癬、アトピー性皮膚炎の治療に対する使用につながる可能性があるとしている。(HealthDay News 2016年11月23日)

https://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/bacteria-960/skin-bacteria-protection-lund-u-release-batch-2964-716790.html

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