image_print
医療・健康ニュース/ハイライト/

北大西洋のマグロの水銀濃度が低下(2016.12.1配信)

マグロの水銀濃度が、水銀の産業排出量の減少にあわせて低下していることが、米ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校海洋・大気科学学部教授のNicholas Fisher氏の研究でわかった。

今回の研究結果は、水銀の排出量減少が一部の海魚の水銀濃度低下に直結する可能性があることを示唆している。神経毒である水銀はヒトの神経系を害する可能性があり、マグロや他の種類の魚に蓄積することから、マグロの食べ過ぎに対して警告が出されている。

アジアにおける石炭燃焼の増加により、世界的には水銀の排出量は増加しているが、北米では1990年から2007年までに年間2.8%低下したという。同期間、北大西洋の海水では水銀濃度は年4.3%低下し、北大西洋上空の大気の水銀量は2001年から2009年までに20%低下した。

この低下の影響を評価するため、Fisher氏らは、2004~2012年に捕獲したタイセイヨウクロマグロ約1,300匹の組織検体の水銀濃度を分析した。この期間中、対象魚における水銀濃度は平均19%低下していた。

ただし、今回の研究結果は、地域の水銀排出量の変化と魚の水銀濃度低下との直接的な因果関係を証明するものではない。研究結果は、「Environmental Science & Technology」オンライン版に11月10日掲載された。(HealthDay News 2016年11月23日)

https://consumer.healthday.com/environmental-health-information-12/chemical-health-news-730/mercury-decline-seen-in-north-atlantic-tuna-716785.html

Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.

RELATED ARTICLES