Selective focus on the word "diabetes". Many more word photos in my portfolio...
image_print
疾患・分野別ニュース/国内ニュース/

血中コルチゾール上昇が膵β細胞機能の低下と関連 ――日本人の一般集団で検討、弘前大の研究グループ(2016.12.5配信)

日本人の一般集団では、血中コルチゾール(糖質コルチコイド;GC)値が高いほどインスリン分泌能が低下することが、弘前大学大学院内分泌代謝内科学の大門眞氏らの研究グループの検討でわかった。健康なヒトの体内で、血中コルチゾール値が膵β細胞機能の低下と関連することを報告した研究は初めて。一方で、GCは生理的なレベルではインスリン抵抗性とは関連しないことも判明した。血中コルチゾール値の上昇は、将来の2型糖尿病発症のリスク因子になりうるという。詳細は「PLOS ONE」オンライン版に11月18日掲載された。

副腎皮質から分泌されるホルモンのGCは、病的なレベルではインスリンの働きを減弱させ、インスリン抵抗性を引き起こすことが知られている。しかし、生理的なレベルのGCがヒトの体内でインスリンを分泌する膵β細胞の機能にどういった影響を及ぼすのかは明らかにされていなかった。研究グループは今回、日本人の一般集団を対象に、血中コルチゾール値と膵β細胞機能(インスリン分泌能)およびインスリン抵抗性との関連を検討する横断観察研究を行った。

対象は、2014年に、青森県弘前市における20歳以上の一般住民を対象に開始された疾患予防研究の参加者のうち、糖尿病治療薬やステロイドを服用している者を除いた1,071人(うち男性が390人、平均年齢54.1歳)。血中コルチゾール値とインスリン抵抗性(HOMA-R)およびインスリン分泌能(HOMA-β)との関連を検討した。

その結果、血中コルチゾール値は膵β細胞機能(HOMA-β)と有意に関連したが、インスリン抵抗性(HOMA-R)との関連は認められなかった。年齢や性、収縮期血圧値や血中コレステロール値などの複数の因子を調整した解析でも、同様の結果が得られた。また、HOMA-Rを調整した解析でも、HOMA-βは血中コルチゾール値と有意に関連することもわかった。

血中コルチゾール値とインスリン分泌能との関連をさらに検討するため、参加者を血中コルチゾール値で3群に分けて解析したところ、血中コルチゾール値が最も高かった群では、最も低かった群に比べてインスリン分泌能が低下するリスクが高まっていた。この関連性は、HOMA-Rを含めた複数の因子を調整した解析でも同様に認められた。(HealthDay News 2016年12月5日)

Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.

No Tags

RELATED ARTICLES