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外科手術がギランバレー症候群の誘因になる可能性(2016.12.5配信)

外科手術を受けた患者は、その後しばらくの間、ギランバレー症候群を発症するリスクがやや高いことが、新たな研究で示唆された。米国立衛生研究所(NIH)によると、ギランバレー症候群は約10万人に1人が罹患するまれな筋疾患で、筋力が次第に低下し、完全な麻痺や死に至ることもあるという。しかし、「外科手術5万件に対して発症患者は31人であり、ごくまれであった」と、研究著者で米メイヨー・クリニック(ロチェスター)助教授のSara Hocker氏は述べている。

この疾患は免疫系から発症すると考えられており、誰でも罹る可能性があるが、これまでの研究では呼吸器系や消化器系のウイルス感染や特定のワクチン接種、ジカウイルス感染との関連も認められている。今回の研究では、1995~2014年にメイヨー・クリニックで外科手術を受けてから2カ月以内のギランバレー症候群の発症率をレビューし、発症前に手術を受けていない患者と比較した。

ギランバレーを発症した208人(平均年齢55歳)のうち、31人が最近手術を受けていた。手術から発症までの平均期間は19日であった。特筆すべきは、この31人のうち61%はがん、29%は自己免疫疾患(潰瘍性大腸炎、1型糖尿病、関節リウマチなど)であったことである。これは、手術後のギランバレー症候群リスクが、6カ月以内にがんの診断を受けた患者では7倍、自己免疫疾患の患者では5倍であることを意味する。

「(ギランバレー症候群が)自己免疫性の原因によるものであることを裏づけるエビデンスはすでに十分にある。手術そのものや麻酔のストレスが、自己免疫反応の引き金となるのではないか」とHocker氏は指摘している。

米クリスティアナ・ケア・ヘルスシステム(ウィルミントン)のThomas Mueller氏によると、ギランバレー症候群の発症時には通常、指やつま先の刺痛感がみられ、数日で筋力低下が進行するという。軽症のものから極めて重症のものまで幅が広く、治療は血漿交換や健康なドナーの抗体の注入などが行われる。

米ヒューストン・メソジスト病院(テキサス州)のEugene Lai氏はこの知見について、他の未知の因子が寄与している可能性もあると指摘し、さらに研究を重ねる必要があると述べている。Hocker氏は、今回の研究は既存のデータを見返した後ろ向き研究であるため、前向きの研究を実施できればさらに望ましいと認めている。この研究は、「Neurology: Clinical Practice」オンライン版に11月23日掲載された。(HealthDay News 2016年11月23日)

https://consumer.healthday.com/cognitive-health-information-26/neurology-news-496/surgery-may-raise-odds-for-rare-muscle-disorder-study-says-717143.html

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