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宗教的な体験は脳の報酬系を刺激する(2016.12.8配信)

宗教的な体験は、セックスやギャンブル、薬物、音楽と同じように、脳の報酬系を刺激する可能性があることが、米ユタ大学のMichael Ferguson氏らの小規模研究で示唆された。

同氏らは、若年成人の敬虔なモルモン教徒19人を対象として、スピリチュアルな感覚を高める活動をしているときにf-MRI(機能的磁気共鳴画像法)による脳検査を実施した。その結果、被験者が救世主について、永遠に家族とともにいることについて、天国での恩恵について考えるよう指示されたとき、脳と身体に物質的な反応がみられたという。

ほぼ全ての被験者が、実験中に穏やかな気持ちになり、暖かな身体感覚を得たと回答し、多くの被験者は実験終了時までに涙ぐんでいた。f-MRI検査の結果、スピリチュアルな感覚は、脳の報酬回路を活性化するとともに、評価・判断・道徳的思考に関するタスクを処理する脳領域の活動も惹起すると示唆された。

今回の研究では直接的な因果関係は確立できなかったが、「精神的な感覚を得ること」は、集中的な注意力に関連する脳領域の活性も高めるようであったという。

共著者の1人は、「信仰をもつ人が霊や神、あるいは超越的なことを解釈する体験に、脳がどのように関わるのか、解明する研究は始まったばかりである。この数年間の脳機能イメージング技術の発達により、こうしたアプローチが可能となった。宗教的な体験はおそらく、良くも悪くも意思決定に最も影響する面であるため、それに寄与する脳内現象を理解することは本当に重要である」と述べている。

研究結果は、「Social Neuroscience」オンライン版に11月29日掲載された。(HealthDay News 2016年11月29日)

https://consumer.healthday.com/cognitive-health-information-26/brain-health-news-80/do-religion-and-sex-have-something-in-common-717081.html

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