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医療・健康ニュース/今日のニュース/

医師のローテーションにより患者の安全が低下(2016.12.15配信)

入院中に元の医療チームから別のチームへと引き継がれた患者は、早期死亡リスクが高いことが、新たな研究で示された。研究著者である米コロラド大学のJoshua Denson 氏によると、この知見が該当するのは「ローテーション」と呼ばれる標準的な病院のシステムで、医療チームが10~20人の入院患者を一定期間担当した後、別のチームに交代するというものだという。

今回の研究では、米国の10カ所の退役軍人病院で2008~2014年に治療を受けた約23万1,000人の患者を対象とした。大部分(約96%)が男性で、平均年齢は66歳、入院期間の中央値は3日であった。2%強の患者が入院中に死亡し、約10%が退院後1カ月以内、約15%が3カ月以内に死亡していた。

入院中と退院後30日、90日時点の死亡リスクは、入院中にローテーション終了時の交代を経験した患者では、そうでない患者に比べて有意に高かった。

特筆すべきは、レジデント(インターンよりも上位の研修医)が単独で引き継ぎを行った場合は死亡リスクに大きな変化はなく、インターン単独またはインターンとレジデントのチームによる引き継ぎが行われた場合にのみ、有意なリスク上昇がみられたことである。年齢、性別、人種、民族、入院期間により、死亡リスク上昇に違いはみられなかった。Denson氏によると、リスク上昇の正確な理由はわからないが、治療に関する重要な情報が、引き継ぎ時や退院時に適切に伝えられていない可能性があるという。

患者の家族は、このようなリスクを最小限に留めるため、積極的に質問をして治療について学び、不安なことがあれば医療チームに伝えることが重要だという。「患者のことは家族が一番よくわかっている」と、Denson氏は述べている。付随論説を執筆した米シカゴ大学准教授のVineet Arora氏もこれに同意し、患者や家族が治療計画に積極的に関わることが有用であると指摘している。この知見は「Journal of the American Medical Association(JAMA)」12月6日号に掲載された。

同誌に掲載された別の研究では、米サンフランシスコ退役軍人局医療センターのCharlie Wray氏らが、米国の内科研修プログラムの代表者230人を対象に実施した患者引き継ぎの「優良事例」に関する調査結果を報告した。国が推奨する改善策の遵守率には、内容により6~67%と大きなばらつきがみられ、病院の代表者らが有効な対策を明確に把握できていない点が問題だと、同氏らは指摘している。(HealthDay News 2016年12月6日)

https://consumer.healthday.com/general-health-information-16/doctor-news-206/patient-safety-may-drop-during-doc-rotations-717509.html
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