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スマホが若者の肥満の原因に?(2016.12.22配信)

タブレットやスマートフォン、パソコンに何時間もくぎ付けで過ごす10代の若者は、肥満になる可能性が高いことが新しい研究で示された。

今回の研究によると、これらのスクリーンデバイスを1日5時間以上使う若者は、加糖飲料を飲み、ほとんど運動をしないで過ごす確率が高く、スマホやタブレットを使わない若者に比べて肥満になるリスクが43%増加していた。ただし、今回の研究はこれらの因果関係を証明するものではないという。

研究を主導した米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院(ボストン)のErica Kenney氏によると、米国では10代の5人に1人が、スマホやタブレット、パソコン、ビデオゲームに1日5時間以上を費やしているという。一方で、テレビを1日5時間以上視聴する10代は全体の8%に過ぎないことから、これまでテレビに費やしていた時間が他のデバイスの使用に移りつつあることもわかった。

これまでの研究で、テレビを視聴する時間が長いほど、加糖飲料やファストフード、スナックの消費増加に関連することが示されている。これらの食品はすべて肥満リスクの増加につながるものだ。

今回、Kenney氏らは、スクリーンデバイスの使用時間が多い若者でも、肥満リスクが増加するのかどうかを調べた。米国疾病管理予防センター(CDC)が行った若者の危険行動の関する全国調査(Youth Risk Behavior Surveillance System)の2013年および2015年のデータから、公立・私立高校の9年生(日本では中学3年生にあたる)から12年生(日本では高校3年生)の約2万5,000人の若者の調査結果を検討した。

その結果、テレビの視聴時間が1日5時間以上の若者では、テレビを視聴しない若者に比べて加糖飲料を毎日飲む確率がほぼ3倍で、肥満になる率は78%高かった。これらの悪習慣は、スマホやタブレット、コンピュータなどのスクリーンデバイスの使用に移っても同様に認められ、これらのデバイスを1日5時間以上使う若者では、加糖飲料を飲み、運動をほとんどしないリスクが2倍、睡眠不足となるリスクが74%高かった。

米ノースウェル・ヘルス・ハンチントン小児病院の登録栄養士であるStephanie Schiff氏によると、これらのデバイスを使用中には、子どもは間食する量が多くなる傾向があるという。「ものを食べながらコンピュータでゲームをすると、空腹感に終わりがなく、無意識に食べ続け、満腹であることに気づかない」と、同氏は説明する。

また、Kenney氏は、スクリーンデバイスの使用は、若者の食べ物の選択にも影響を及ぼすとしており、「食品や飲料の選択には、若者が日常的に目にしやすい広告が重要な因子であり、近年では、ソーシャルメディアやビデオゲームでの広告展開が重視される傾向にある」と指摘している。

同氏は、子どもがスマホやタブレットを1日2時間以上使っている場合には、使用時間を制限する方法について、専門家の助言を受けるよう推奨している。

この知見は、「Pediatrics」オンライン版に12月14日掲載された。(HealthDay News 2016年12月14日)

https://consumer.healthday.com/kids-health-information-23/adolescents-and-teen-health-news-719/smartphones-tablets-may-pack-pounds-on-teens-717764.html

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