OLYMPUS DIGITAL CAMERA
image_print
医療・健康ニュース/ハイライト/

クリスマスの凶報:気候の変化でトナカイが痩せてしまった?(2016.12.22配信)

トナカイが痩せてきたので、サンタクロースは今年、そりを引くトナカイを増やす必要があるかもしれない―こんな研究結果が、英リバプールで開催された英国生態学会(BES)年次集会で12月12日発表された。ジェームズ・ハットン研究所(スコットランド、アバディーン)のSteve Albon氏らの研究。

Albon氏らは、気候変化で食糧供給が混乱し、トナカイが痩せてきていることを明らかにした。ノルウェーのスバールバル諸島のトナカイを、生後10カ月から毎年サイズと体重を測定し、統計をとったところ、1994年から2010年の16年間で成獣の平均体重は121ポンド(約54.5kg)から106ポンド(約47.7kg)へと12%減少した。同期間、北極圏は夏と冬に温暖化の影響を受けたという。

スバールバル諸島は、年間8カ月は雪に覆われている土地である。しかし夏の気温が1.5℃上昇したことで草地が豊かになり、メスのトナカイで秋までの体重増加が大きくなり、生まれる仔の数も増えた。一方、暖かくなると冬の降水量が多くなるため、雪が凍ってトナカイの餌が覆われてしまい、場合によっては餓死や流産に至る。また、トナカイの数は過去20年で2倍になり、餌に対する競争が激化した可能性もあるという。

Albon氏は、「今後10年間で北極圏のトナカイはさらに痩せ細る可能性があるが、地表の氷がさらに増えて壊滅的に個体数が激減するリスクも考えられる」と話している。なお、学会発表された知見は一般に、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2016年12月14日)

https://consumer.healthday.com/environmental-health-information-12/environment-health-news-233/climate-change-may-be-making-reindeer-more-diminutive-717699.html

Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.

RELATED ARTICLES