runner training outdoors
image_print
医療・健康ニュース/今日のニュース/

「クッションの中敷き」にケガ予防効果なし(2016.12.22配信)

クッション性のある靴の中敷きはケガの予防に有用だと考える人が多いが、それを否定する結果が新たなレビューで示された。オーストラリア、ラ・トローブ大学(メルボルン)のDaniel Bonanno氏によると、衝撃吸収性の中敷きには負傷を防止する効果はほとんどなく、個人の足に合わせて作られた足底板(foot orthotics)にのみ、疲労骨折や脛の痛みなどの一部の傷害に対する予防効果が認められたという。

ただし、今回のレビューで評価した研究には問題点もあり、クッション性中敷きに価値がないかどうかは未だ議論の余地があると、Bonanno氏は指摘している。「レビューの対象とした研究の大部分が適切にデザインされた試験ではなかったため、負傷リスクを低減するために足底板を用いるべきか、衝撃吸収性の中敷きを用いるべきかについて消費者や医師に十分な情報を提示するには、もっと質の高い研究が必要である」と、同氏は述べている。

米レノックス・ヒル病院(ニューヨーク市)のRobert Glatter氏によると、クッション性中敷きは靴店やドラッグストアで購入でき、価格は10ドルから100ドル以上のものまである。足底板は、専門店または足専門医からしか入手できず、200~400ドルの費用がかかるが、すでに症状がある場合は保険が適用されることもあるという。

Glatter氏は、「中敷きは衝撃を低減できるが、顕著なアーチがなく十分な支えが得られない。十分な支えに衝撃吸収性を組み合わせるのが最終的な解決策となると考えられる」と述べている。さほど激しくない運動やスポーツをする人は足底板にお金をかける必要はないが、足や背中に障害のある人には有益であると、同氏は助言している。

今回の研究では、足底板に関する11件の試験と、衝撃吸収性中敷きに関する7件の試験を分析した。足底板には、負傷全般、脛の痛み、疲労骨折を予防する効果が認められたが、中敷きには認められなかった。具体的には、足底板により負傷全般のリスクが28%低減し、疲労骨折が41%低減したが、腱や筋肉の傷害、膝や背中の痛みには低減が認められなかった。衝撃吸収性中敷きでは、いずれのタイプの負傷リスクも減少せず、1件の試験では負傷リスクが増大する可能性が示唆された。

今回の報告は「British Journal of Sports Medicine」に12月12日オンライン掲載された。(HealthDay News 2016年12月13日)

https://consumer.healthday.com/bone-and-joint-information-4/foot-problem-news-320/cushioned-shoe-inserts-won-t-guard-against-injury-review-717733.html

Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.

RELATED ARTICLES