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炎症時に脂肪組織が化学発光する遺伝子改変マウスの作製に成功 ――広島大など国際共同研究グループ(2016.12.26配信)

広島大学大学院生物圏科学研究科の矢中規之氏らの国際共同研究グループは、肥満などで炎症を起こした脂肪組織が化学発光する遺伝子改変マウスの作製に成功したと発表した。これにより、脂肪組織の炎症を非侵襲的に観察できるようになり、同一の動物を長期にモニターでき、食品の機能性評価にも応用できるという。詳細は「Scientific Reports」オンライン版に12月8日掲載された。

肥満では白色脂肪組織が慢性炎症を起こし、これがインスリン抵抗性や高血圧などの生活習慣病を引き起こす一因であることが動物実験で示されている。そこで、こうした慢性炎症を予防、軽減できる機能性食品や医薬品の開発が期待されている。

これまで同氏らは、肥満した白色脂肪組織において活性化される遺伝子群を特定しており、今回、なかでも重要な因子として、血清アミロイドA3(Saa3)遺伝子を同定した。そこで、同遺伝子のプロモーター領域(スイッチ部分)に、ホタルの化学発光を担うルシフェラーゼ遺伝子を連結し、マウスの受精卵に注入することで、遺伝子改変マウスの作製に成功した。この遺伝子改変マウスに高脂肪食を摂取させて肥満を誘導すると、正常食を与えた場合に比べて白色脂肪組織の炎症時に発光している様子が体外から確認できた。(HealthDay News 2016年12月26日)

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