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痛みへの耐性の高さが無症候性心筋梗塞リスクに関連(2016.12.28配信)

痛みに鈍感な人は、無症候の心筋梗塞のリスクが高い可能性があることが、新たな研究で示された。心筋梗塞の典型的な症状は胸痛だが、無症候性心筋梗塞には明確な症状がみられない。「発作に気づかず、診断を受けていない人も多いことはあまり知られていない」と、今回の研究を率いたノルウェー、トロムソ大学のAndrea Ohrn氏は述べている。

米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン医療センターのNieca Goldberg氏は、この知見は興味深いが、現時点でどのように受け取るべきかはわからないと述べるとともに、心筋梗塞の「非定型」の症状について知ることが重要だと指摘している。非定型の症状には、上背部や顎の痛み、息切れ、吐き気、胸焼けに似た上腹部の圧迫感などがある。「胸痛だけが心筋梗塞の症状ではないことをもっと啓蒙する必要がある」と、同氏は付け加えている。

「Journal of the American Heart Association」に12月21日オンライン掲載された今回の知見は、トロムソ居住者を対象に、冷たい水に耐えられなくなるまで(最長2分)手を入れるという標準的な痛覚感受性検査を実施し、次に過去の心筋梗塞の徴候を検出する心電図検査を実施した。

4,800人のうち8%が過去に無症候性心筋梗塞を起こしており、5%弱に診断済みの心筋梗塞の既往があった。2群を比較すると、無症候群のほうが平均して疼痛耐性が高かった。

痛みに強い人は、心臓への血流が低下することによる痛みにも鈍感である可能性があるとOhrn氏は話す。一方Goldberg氏は、「無症候性」の心筋梗塞を起こした人に本当に症状がなかったのか、それとも単に深刻さを認識していなかったため受診しなかったのかはわからないと指摘する。全体として男性のほうが女性よりも心筋梗塞の発症率が高かったが(19%対7%)、無症候性の発作の比率は女性のほうが高かった。女性は男性に比べて疼痛耐性が低かったが、疼痛耐性と無症候性心筋梗塞との関連は男性よりも強かった。

Ohrn氏は、特に女性の場合、医師が不明瞭な心筋梗塞の症状に注意することが重要だと述べている。また、危険信号が長期にわたって現れることもあり、たとえば呼吸障害や脚のむくみは過去に起きた未診断の心筋梗塞による心筋損傷のサインである可能性もあるという。無症候の発作でも、胸痛を伴う発作と深刻さに差はなく、死亡リスクや再発作が起きる長期的リスクも同程度だと同氏は指摘する。だからこそ、健康的な食事や運動、血圧やコレステロールの管理などの予防策が不可欠だと、Goldberg氏は述べている。(HealthDay News 2016年12月21日)

https://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/heart-attack-news-357/high-pain-tolerance-tied-to-silent-heart-attack-risk-718060.html

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