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米国で最も医療費がかかった疾患とは?(2017.1.5配信)

米国では医療費全体の約半分を20疾患が占めているが、糖尿病はその第1位であるとの調査結果が、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」2016年12月27日号に掲載された。

2013年に米国で糖尿病の診断や治療に要した費用の合計は1014億ドル(約11兆9000億円)であり、死亡原因第1位である心疾患の36倍の速度で増加しているという。

「インフレを調整しても、糖尿病診療にかかる費用は毎年、前年に比べて6%増加している。この増加率は経済成長率や医療費全体の増加率を上回るものだ」と、筆頭著者である米ワシントン大学の研究機関、保健指標評価研究所(IHME、シアトル)のJoseph Dieleman氏は述べている。なお、1996年から2013年の医療費の年増加率は平均3.5%であった。

米国では2013年には、2兆1000億ドル(約247兆円)がさまざまな疾患の診断や治療に費やされ、これは米国経済全体の17%以上を占めている。「これは膨大で、想像もつかない額だ。米国の医療システムは実際に、米国、中国、日本、ドイツの国家経済に次ぐ世界で5番目の規模の経済システムとなっている」と、付随論説を執筆した米ペンシルベニア大学のEzekiel Emanuel氏は述べている。

Dieleman氏らの解析によると、2013年に要した155疾患の医療費のトップ10は、糖尿病(1014億ドル)に次いで2位は虚血性心疾患(881億ドル)、3位は腰痛・頸部痛(876億ドル)。4位以下は、高血圧(839億ドル)、転倒によるけが(763億ドル)、うつ病(711億ドル)、歯科治療費(664億ドル)、視覚・聴覚障害(590億ドル)、皮膚科関連(557億ドル)、妊娠および分娩後の医療費(556億ドル)であった。

上位5位だけで医療費全体の18%(4370億ドル、約51兆4000億円)を占めていた。がんがリストにないのは、発症部位別で解析されたためであり、すべての部位のがんを合わせた医療費は、約1150億ドル(約13兆5400億円)になると、同氏は説明している。

また、2013年の糖尿病にかかる医療費の内訳をみると、57%は薬剤費、23.5%は外来診療費であり、増加分の多くは薬剤関連であることがわかった。しかし、同氏は「薬剤費が増えることが医療費の間違った使い方というわけではない」と述べており、薬剤を適切に使うことで、病院やクリニックへの受診機会が減れば、診療にかかる費用を抑えることができるとしている。

一方で、腰痛や頸部痛の診断や治療に何十億ドルも要しており、その約7割が65歳未満の労働年齢の患者であった。医師の間では治療効果に懐疑的な部分もあり、もっと詳しく調べる必要があると、同氏は指摘している。(HealthDay News 2016年12月28日)

https://consumer.healthday.com/public-health-information-30/health-cost-news-348/diabetes-takes-biggest-bite-out-of-u-s-health-care-spending-718180.html

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