image_print
医療・健康ニュース/今日のニュース/

赤肉の摂取量が多い男性は憩室炎リスクが高い

赤肉(牛肉、羊肉など)を多く食べる男性は憩室炎になるリスクが高いことが、新たな研究で示された。憩室炎は大腸が炎症を起こす疾患で、激しい腹痛、吐き気、便秘のほか、大腸の裂傷や閉塞につながることもある。

研究を実施した米マサチューセッツ総合病院(ボストン)のAndrew Chan氏は、「赤肉の大量摂取は心疾患やがんのリスク上昇に関連することがすでに明らかにされている。今回の知見は赤肉を制限する新たな理由となるものだ」と述べている。

加齢とともに大腸壁に憩室と呼ばれる「袋」が形成されることはよくあり、米国立衛生研究所(NIH)によると、60歳以上の米国人の半数以上に憩室がみられるという。ほとんどの場合は何の問題もないが、約5%が憩室炎(憩室の感染症または炎症)を発症する。米国では年間約20万人が憩室炎で入院するという。

「Gut」オンライン版に1月9日掲載された今回の研究は、4万6,000人強の男性医療従事者を対象とする長期研究に基づくもの。26年間で764人が憩室炎を発症した。赤肉の摂取量が上位20%の男性は、下位20%の男性に比べ、憩室炎と診断されるリスクが58%高かった。上位集団は週平均12サービングの赤肉を摂取していたのに対し、下位集団は1サービング強であった。年齢、喫煙、肥満、運動不足、食物繊維不足などの因子を考慮しても、赤肉(特にステーキなどの未加工肉)と憩室炎リスクの間には関連が認められた。

米テキサス大学サウスウエスタン医療センター(ダラス)のLona Sandon氏は、この研究から因果関係はわからないとする一方、赤肉の摂取と大腸疾患の関連は他の研究でも認められていると指摘。野菜や全粒穀類の摂取に努めるほか、魚、鶏肉、豆腐、豆類など、さまざまな蛋白源を選ぶことが重要だと述べている。Chan氏らは、1日1サービングの赤肉を鶏肉か魚に置き換えるだけでも、憩室炎リスクが平均20%低減すると推定している。

赤肉によって憩室炎リスクが高まる理由は不明だが、1つの仮説として、摂取する食品が腸の「微生物叢」に影響を及ぼし、それが憩室炎に関与している可能性がある。また、赤肉を多量に食べると、身体の慢性的な軽度の炎症が促進されるとのエビデンスもあるいう。今回の研究は男性を対象としたが、女性にも赤肉を制限して健康的な食事を目指す理由は十分にあると、Chan氏は述べている。(HealthDay News 2017年1月10日)

https://consumer.healthday.com/gastrointestinal-information-15/diverticulosis-or-diverticulitis-news-75/lots-of-red-meat-may-be-tied-to-gut-disorder-in-men-718560.html

Copyright (c) 2017 HealthDay. All rights reserved.

RELATED ARTICLES

Search

記事カテゴリ