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医療スタッフに対する親の態度が小児の治療に影響

新生児集中治療室(NICU)では、患者の親が医療スタッフに横柄な態度を取ると、医療の質が低下する可能性のあることが新たな研究で明らかにされた。研究共著者の1人である米フロリダ大学ウォリントン経営大学院のAmir Erez氏は、「医療分野では、社会的相互作用が仕事に及ぼす影響について全く注目されていない」と指摘している。

今回の研究では、イスラエルの教育病院で、4つの医療チームに丸1日分に相当する5つの救急医療のシナリオを実演してもらった。そのうち3チームは、1日のはじめに「母親」役から診療内容について強い言葉で非難を受け、残りの1チームは「対照群」とした。

非難を受けた3チームのうち1チームは何も準備せず、1チームは事前に敵対的感情に対する感受性を和らげることを目的としたコンピュータゲームを行い、1チームには非難を受けた後でその出来事について書いてもらうことにより影響を減らすことを試みた。

以前の研究では、権威ある人からの不作法な態度が医療チームの仕事に影響を及ぼすことが示されていたが、今回の研究では、親の態度も医師や看護師の決定を誤らせる原因となることが示された。しかし、事前にコンピュータによるトレーニングを受けると、負の感情に対する潜在的な耐性が向上し、対照群に劣らない仕事ができることもわかった。書くことによる便益はみられなかった。

この研究は「Pediatrics」1月号に掲載された。

米国小児科学会(AAP)のBrian Alverson氏は、「人として感情的になると、論理的な思考が難しくなるのが現実である」と述べている。米クリーブランド・クリニックのJessica Madden氏は、NICUではほとんど知らない人同士でチームを組み、ストレスの多い環境で治療に当たることが多いという事実も、問題を悪化させていると付け加えている。現在は新しいチーム内でのコミュニケーションに焦点を当てた研修が実施されているが、患者中心の医療モデルで親が介入してくることは考慮されていないと、同氏は指摘する。

しかし、一瞬の判断が生死にかかわるような状況に直面しているわけではない他の部門にも今回の知見を適用してしまうと、実際の病院システムの問題を軽視することにもつながると、Alverson氏は言う。「家族が無礼な態度を取ってくるときは、多くの場合こちらに何らかの原因がある。自分たちの姿勢を見直し、患者を喜ばせるにはどのような診療を行うべきかを考える機会の損失となる」と、同氏は付け加えている。(HealthDay News 2017年1月10日)

https://consumer.healthday.com/general-health-information-16/doctor-news-206/kids-care-may-suffer-when-parents-clash-with-medical-staff-718531.html

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