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植込み型除細動器は高齢者に有益

植込み型除細動器(ICD)を挿入した高齢者は、生存率が高いことが新たな研究で明らかにされた。ICD(皮下に植え込み、心臓に有線で接続される)は、不規則な心拍を検知して電気ショックを与えることにより正常な心拍を回復させる機器。

今回の研究では、急性心停止または致死的な頻拍のためICDを挿入した65歳以上のメディケア加入患者1万2,400人強のデータを分析した。約80%の患者が、ICD挿入後2年以上生存したと、「Journal of the American College of Cardiology」1月16日号に掲載された研究では報告されている。

ICD挿入後の2年間に、65%以上の患者が病院に入院した。ただし、70歳未満では60.5%、80歳以上では71.5%と、その比率には差がみられた。70歳未満の患者の約13%、80歳以上の患者の約22%が高度看護施設に入院した。入院リスクは処置後30日以内が最も高かった。病院および高度看護施設のいずれの入院リスクも、患者が高齢であるほど高かった。

研究著者である米国心臓病学会(ACC)国立心血管データレジストリ(NCDR)のFrederick Masoudi氏は、高齢患者の場合、急性心停止や心調律異常が再発するリスクがあると指摘する。しかし、「今回の研究でこれほど高い生存率が認められたことに驚いた」と、Masoudi氏はニュースリリースのなかで述べ、この知見から医師がICDの対象とする患者を適切に選択していることが示唆されると話している。

一方、付随論説の著者である米シダーズ・サイナイ心臓研究所(ロサンゼルス)のSumeet Chugh 氏は、高齢患者の全体的な生存率は悪くないが、一方で病院や高度看護施設への入院率が高く、ICDによる死亡率の面での便益を示す明確なエビデンスもないと指摘し、この結果を慎重に受け取る必要があると述べている。(HealthDay News 2017年1月18日)

https://consumer.healthday.com/circulatory-system-information-7/defibrillator-news-737/implanted-defibrillators-benefit-seniors-study-718657.html

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