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「他者とのつながり」が高齢者の血糖管理に好影響 ――適度に友人と会うことで血糖コントロールが良好に

約1万人の65歳以上の日本人高齢者を対象に調査したところ、友人と月に1~4回ほど適度に会っている人では、ほとんど会わない人に比べて、血糖コントロールが不良となるリスクが半減することがわかった。一方で、週に2回以上など頻繁に友人と会うことや社会的支援、配偶者の有無などは血糖コントロールに影響を及ぼさなかったという。広島大学病院総合内科・総合診療科/ハーバード公衆衛生大学院の横林賢一氏らの研究グループが明らかにしたもので、詳細は「PLOS ONE」オンライン版に1月6日掲載された。

加齢に伴って身体機能や認知機能が低下したり、血糖降下薬による低血糖リスクが高いことなどから、高齢者の血糖コントロールは難しい課題とされている。こうした高齢者の血糖コントロールには、他者とのつながりや社会的支援などの社会との関わりが関連することが、これまでの研究で報告されているが、その詳細は明らかにされていなかった。そこで、研究グループは、どういった社会との関わり方が高齢者の血糖コントロールに影響を及ぼしているのかを検討する観察研究を行った。

研究グループは、住民ベースの横断研究であるJAGES(Japan Gerontological Evaluation Study;日本老年学的評価研究)2010のデータを健診データと連結させて得られた65歳以上の9,554人を対象に、コントロール不良の糖尿病(HbA1cはNGSP値で8.4%以上と定義)と社会的な関わり(友人と会う頻度、スポーツの会や老人会など社会グループへの参加)との関連を調べた。

その結果、年齢や性、BMIのほか、教育や収入、婚姻状況などの社会経済的要因を調整した解析でも、友人と月に1~4回程度会っている人では、友人とほとんど会わない人に比べて血糖コントロールが不良となるリスクが半減していた(オッズ比0.52、95%信頼区間0.29~0.93)。この効果は女性よりも男性で大きかった。一方で、頻繁に(週2回以上)友人と会う人では、こうした効果は減弱した(同0.76、0.43~1.34)。なお、友人がいない人では、血糖コントロール不良となるリスクが3.9倍であった。

また、社会的な関わりのうち、スポーツの会に参加していると、参加していない人に比べて血糖コントロール不良となるリスクが半減していた。一方で、ボランティアや老人会などの他の社会グループへの参加と血糖コントロール不良との間に関連はみられず、配偶者や同居人の有無も血糖コントロールに影響を及ぼさないことがわかった。(HealthDay News 2017年1月30日)

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