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糖尿病の発症や悪化は膵臓がんの徴候か?

2型糖尿病の発症や悪化は、膵臓がんの初期の徴候である可能性が、新しい研究で示唆された。

イタリアおよびベルギーにおける100万人近くの2型糖尿病患者または膵臓がん患者のデータを解析した結果、膵臓がん患者の約半数は、糖尿病の診断から1年以内に膵臓がんと診断されていたことがわかった。また、症状が急激に悪化し、より積極的な治療が必要になった2型糖尿病患者でも膵臓がんリスクが上昇することも判明した。

この知見は、1月27~30日にオランダ、アムステルダムで開催された欧州癌学会議(ECCO 2017)で発表された。ただし、この研究は、2型糖尿病と膵臓がんの因果関係を証明するものではなく、また、学会発表された知見は、査読を受けて専門誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

研究著者であるフランス国際予防研究所(International Prevention Research Institute ;IPRI)のAlice Koechlin氏は、「医師や糖尿病患者は、糖尿病の発症や経過中の急激な悪化が、隠れた膵臓がんの徴候でありうることを知るべきだ。こうした場合には膵臓がんを調べる必要がある」と指摘している。また、同氏は、徴候や症状のない段階の膵臓がんを検出する非侵襲で優れた検査法はいまだ確立されておらず、「今回の結果は、膵臓がんの腫瘍マーカーを探索する研究が必要であることを示している」と述べている。

膵臓がんは致死率の高いがんの1つで、早期発見が難しく、有効な治療法がほとんどない。診断後の10年生存率は1%に満たず、2012年には、世界中で33万8,000人が膵臓がんと診断され、33万人が死亡したとされる。

ECCO会長で、ヨーテボリ大学(スウェーデン)のPeter Naredi氏も、膵臓がんの早期発見はごく少数の患者に限られることから、より精度の高い検出法の確立が求められるとしている。近年では、膵臓がんの腫瘍マーカーの探索に進展がみられており、「腫瘍マーカーと併存疾患である2型糖尿病の有無を組み合わせた新しい診断法の可能性が考えられる」と述べている。(HealthDay News 2017年1月31日)

https://consumer.healthday.com/cancer-information-5/pancreatic-cancer-news-105/is-there-a-link-between-diabetes-and-pancreatic-cancer-719156.html

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