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持続血糖測定は1型糖尿病患者の血糖管理に有効

毎日頻回のインスリン注射を必要とする1型糖尿病患者の血糖管理には、持続血糖測定(CGM)が有益であることが、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」1月24日号に掲載された2件の研究で報告された。

1型糖尿病患者では、インスリンを十分に産生できないため、1日5~6回のインスリン注射やインスリンポンプの利用が必要となる。また、2型糖尿病患者でも毎日数回のインスリン注射を必要とする場合がある。しかし、インスリン投与量はバランスをとるのが難しく、多すぎても少なすぎても生死に関わる問題につながる。

CGMは血糖値を持続的に測定し、記録する機器で、皮下に挿入した細いセンサーから送信機を通して受信機(またはスマートフォン)が情報を収集する。血糖値が範囲外になるとCGMの受信機はアラームを送信し、患者(小児患者の場合は保護者)に警告する。血糖値が下がりすぎると、ヒトは失見当識状態となり、さらに低下すると意識を失う。また、高血糖状態が長期間放置されると、腎臓や眼の障害、心疾患などの合併症を引き起こす。

今回報告された2件の研究は、「Dexcom G4 Platinum」と呼ばれるCGMシステムを用いたもので、製造元の米Dexcom社の助成を受けて行われた。対象とした1型糖尿病患者は全員、血糖管理のためにインスリン注射を行っていた。

ウッデバラ病院(スウェーデン)のMarcus Lind氏らによる研究は、15施設における1型糖尿病患者161人(平均年齢は44歳)を対象としたもの。対象患者を17週間の血糖測定を行わない期間ののち、CGMを26週間使用する群または血糖値を従来どおり自己管理する群にランダムに割り付けて比較検討した。

もう一方の研究は、米タンパ健康研究Jaebセンター(フロリダ州)のRoy Beck氏が行ったもので、米国の24施設における1型糖尿病患者158人(平均年齢は48歳)を対象に行われた。対象患者を、CGMを24週間使用する群と従来の自己管理群にランダムに割り付けた。

その結果、2つの研究で、対象患者の血糖値はCGM群、自己管理群ともに改善が認められた。HbA1c値はいずれの研究でもCGM群で低下がみられ、Beck氏らの研究では、対照群に比べてCGM群ではHbA1c値が平均で0.6%低下し、Lind氏らの研究では0.4%低下した。いずれの研究の著者も、このHbA1c値の低下は患者にとって意義があると指摘している。また、Lind氏らの研究では、CGM群において低血糖の発生頻度も低かったことがわかった。

Beck氏は、「CGMシステム装置はより小型化し、利便性も高まっており、患者は利用する価値がある」と述べており、またLind氏は、「1型糖尿病の治療選択肢は限られているが、CGMは試すべきだ」とコメントしている。

さらに、米JDRF(旧・青少年糖尿病研究財団)副会長のAaron Kowalski氏は、「今回の研究はCGMの有用性をさらに支持するもので、CGMを使用することで患者がベネフィットを得られることは疑う余地はない」と述べている。(HealthDay News 2017年1月24日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/type-i-diabetes-news-182/high-tech-blood-sugar-monitors-may-help-people-with-type-1-diabetes-718983.html

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