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食事のタイミングにより心臓リスクが変わる?

心臓の健康のためには、何を食べるかだけでなく、いつ食べるかも重要であることが、米国心臓協会(AHA)の新たな科学的声明により報告された。声明の筆頭著者で米コロンビア大学(ニューヨーク)准教授のMarie-Pierre St-Onge氏によると、身体のさまざまな器官はそれぞれ独自の「時計」をもっているという。たとえば1日の早い時間帯に比べ、夕方の遅い時間には身体がブドウ糖を処理しにくくなると、同氏は説明している。

今回の声明は、食事のタイミングと心臓の健康についてわかっていることを明示するものであり、「午後8時以降は食べない」「朝食は必ず摂るべき」といった具体的な規定は示していない。ただし、短時間に大量に食べたり、朝から夜まで食べ続けたりするよりは、1日の「一定の」時間内でカロリーを分散させて摂取することを勧めており、エビデンスに基づけば、早い時間帯にカロリーを多く摂るほうがよいとAHAは述べている。

しかし、声明では、「朝食が最も重要な食事である」とは明言していない。いくつかの研究で、朝食をきちんと食べる人は、朝食を抜く人に比べて体重、血圧、コレステロール値が良好であり、2型糖尿病や心疾患のリスクが低いことが示されているが、因果関係は裏づけられていない。これまでの研究から、朝食を食べても減量に効果はないようだという。しかし、少数の研究で、朝食が血糖値およびインスリン値の制御に役立つことが示されている。

米国栄養・食事療法学会(AND)のSonya Angelone氏は、毎日朝食を摂ることは極めて重要であるとの考えを示すとともに、朝には夜間に失われた水分を補給することも大切だと述べている。 1日2食では間食を入れても必要な栄養素を十分に摂取できないとAngelone氏は指摘しているが、4食以上に分けるのがよいかどうかは明らかにされていない。食事の回数が多いほうが肥満リスクが低いとの研究結果もあるが、1日のカロリーが一定なら体重やコレステロールに影響はないという知見もある。

St-Onge氏は、食べる量をコントロールできない人には、何回にも分ける食事の摂り方は適さないと指摘している。また、インスリン抵抗性のある人も、頻繁に食事を摂るのはよくないとAngelone氏は話す。重要なことは、ストレス、悲しみ、退屈などを紛らわせるために空腹でないのに食べていないかを自分に問いかけることだとSt-Onge氏は述べている。

この声明はAHA発行の「Circulation」オンライン版に1月30日掲載された。(HealthDay News 2017年1月31日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/food-and-nutrition-news-316/timing-of-your-meals-might-reduce-heart-risks-719158.html

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