1-1 HDN2月16日「今日のニュース」No.2

夜勤や力仕事で女性の受胎能が低下?

夜勤や力仕事に従事する女性は受胎能が低下する可能性があることが、新たな研究で示唆された。不妊治療を受ける女性を対象とする研究で、そのような女性に「成熟」卵が少ない傾向が認められたという。

ただし、この知見は慎重に受け止める必要がある。研究を率いた米ハーバード大学公衆衛生学部(ボストン)のLidia Minguez-Alarcon氏は、このような仕事に従事する女性は「卵子の質」に影響を及ぼす別の環境因子にも曝されている可能性があると指摘する。

今回の研究に関与していない専門家である米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン不妊治療センター(ニューヨーク市)のJames Grifo氏は、この知見は直接的な因果関係ではなく、特定の仕事環境と妊孕性の指標の関連性を示したにすぎないと指摘。女性のストレスや罪悪感の原因となることを懸念している。

本研究では、1カ所の不妊治療センターで体外受精(IVF)を受けた女性約500人を調査した。IVFでは排卵誘発剤を用いてなるべく多数の成熟卵を採取するため、各患者から得られた卵子の数を正確に知ることができる。

その結果、夜勤や交代勤務で働く女性は、昼間働く女性に比べて、成熟卵が平均約2個少なかった。また、力仕事をしていた女性はそうでない女性に比べて、成熟卵が平均1個少なかった。この影響は、過体重、肥満、高齢の女性で特に大きかった。

Minguez-Alarcon氏は、身体の概日リズムが乱れることがその一因である可能性を指摘し、交代勤務は流産、早産など、数々のリスクとの関連が示されていると話す。しかし、夜勤が卵子の質に影響する理由を解明するにはさらに研究を重ねる必要がある。また、力仕事の影響については明確な説明はできないという。同氏らはさらに、自然妊娠を試みる女性にもこの知見が当てはまるのかは不明だと指摘している。

この研究は「Occupational & Environmental Medicine」オンライン版に2月7日掲載された。

Grifo氏は、「統計学的研究から個人の結果を予測することはできない」と強調し、不妊治療中の女性が重労働を避けるべきかどうかについては、明確なエビデンスがないと述べている。治療中は運動を止めるよう指示する医師もおり、また排卵誘発剤の副作用のために体を動かす気にならない女性もいる。

Grifo氏自身はストレス解消のためにも適度な運動を勧めているという。しかし、不妊治療の結果をコントロールすることは「不可能」であり、「成功しなくても自分を責めないでほしい」と、同氏は述べている。(HealthDay News 2017年2月7日)

https://consumer.healthday.com/infertility-information-22/infertility-news-412/could-night-shifts-heavy-lifting-impair-a-woman-s-fertility-719460.html

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