1-1 HDN2月16日「今日のニュース」No.1

ナースプラクティショナーは在宅医療の解決策となるか

一定の医療行為を行える上級看護師であるナースプラクティショナーは、増え続ける高齢者の在宅医療への需要を満たす可能性があると、米国の研究で報告された。ただし、米国では一部の州における規制がその妨げとなっている可能性があるという。

メディケアのデータを分析した結果、ナースプラクティショナーが米国全体で行った往診の件数は、2012年には92万5,000件であったが、2013年には100万件を超えたことがわかった。医師は両年とも100万件の往診を行っていた。あらゆる職種の医療従事者による往診件数の総計は、2012年の490万件から2013年には520万件に増加した。

研究を率いた米バージニア大学医学部助教授のNengliang Yao氏は、「この知見は在宅医療の提供者と看護教育のいずれにも関わるものである。高齢者のケアを行うには、それを実施する人がもっと必要だ」と述べている。ナースプラクティショナーは高度な訓練を受けた看護師で、一部の州では医師の直接の監督なしに薬剤の処方や治療行為を行うことができる。

今回の研究では、2013年に1,000件を超える往診を行ったナースプラクティショナーの多くが、米国の東半分、主に北東部に属していることが判明した。また、自宅で生活する高齢者に比べて、養護施設の入居者は在宅医療を受ける比率がはるかに高かった。この差異は、高齢者医療を支える財政モデルと、同じ建物内で多数の患者を訪問できる利便性によるのではないかと研究グループは推察している。

Yao氏は、毎年新たに認定される医師の数には限りがあるが、ナースプラクティショナーにはそのような制限はないと指摘する。しかし、多くの州の規制がナースプラクティショナーの数を増やす妨げとなっているという。研究グループは、このような規則を変えることにより、その州の高齢者の医療を改善できると述べている。Yao氏はまた、看護学校で在宅でのプライマリケアや緩和ケアの訓練を提供することを提案している。

この知見は「Journal of the American Geriatrics Society」オンライン版に2016年12月28日掲載された。(HealthDay News 2017年2月6日)

https://consumer.healthday.com/public-health-information-30/nursing-news-770/for-elderly-needing-home-medical-care-are-nurse-practitioners-the-answer-719017.html

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