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脳卒中後の運動は脳に有益

脳卒中を経験した人では、体系的な運動プログラムが身体面だけでなく認知面にも有益であることが、新たなレビューで報告された。認知とは、思考、学習、理解、記憶などの重要な精神機能のこと。脳卒中になると脳への血流が低下するため、認知力が損なわれることがある。

米国脳卒中協会(ASA)のDaniel Lackland氏は、「この知見は目新しいものではないが、どのような運動が有効であるかをこれまで以上に明確に示すものだ」と話す。たとえば、中等度の有酸素運動と筋力、バランスのトレーニングを併用することが、脳卒中患者の知的鋭敏さの向上に最も有効であることが示唆されている。研究を率いた米ピッツバーグ大学のLauren Oberlin氏は、「運動は身体の動きや筋力、生活の質だけでなく認知力も向上させる」と述べている。

今回の研究では、計639人の脳卒中患者を対象とする13件の臨床試験の結果を統合した。運動の種類やプログラムの継続期間は研究により異なるが、全体として、運動をした患者は運動していない患者に比べて、特定の知的能力(注意力および処理速度)が優れていた。

長期間でなくても、4~12週間の運動プログラムで効果が認められたという。また、脳卒中から3カ月以上経過していても運動は有効だった。今回の被験者は脳卒中から平均約2.5年経過していた。

最も効果のあったプログラムは筋力、バランス、ストレッチ、有酸素運動を合わせたもので、心拍数を上げ、汗をかくものがよいとOberlin氏は指摘している。しかし、激しい運動である必要はなく、ウォーキングマシンやリカベント型(背もたれ付き)エアロバイク、ローイングマシンも有益だという。必ずしも正式な運動プログラムでなくてもよいが、運動機能に問題がある場合は専門家の指導によるプログラムが必要だと、同氏は述べている。

Lackland氏は、運動は脳卒中からの回復を促す手段の1つにすぎないと指摘し、健康向上と再発防止のため、血圧コントロール、体重管理、禁煙、塩分制限などの「包括的な対策」が必要だと述べている。運動が脳卒中後の知能向上に効果をもたらす理由としては、脳への血行改善、新たな脳細胞の増殖と細胞間の接続の促進、炎症の軽減などが考えられると、Oberlin氏は説明している。

この知見は、米ヒューストンで開催された国際脳卒中会議で2月22日に発表された。学会発表された研究は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2017年2月22日)

https://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/heart-stroke-related-stroke-353/for-stroke-survivors-exercise-is-good-for-the-brain-review-719966.html

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