4.1.1
image_print
医療・健康ニュース/今日のニュース/

高悪性度リンパ腫の遺伝子療法で有望性

高悪性度の非ホジキンリンパ腫に対する実験段階の遺伝子療法により、治療不能と思われたがんの3分の1以上を撃退できると、開発元である米Kite Pharma社(カリフォルニア州サンタモニカ)が報告した。

同社によると、通常の治療が効かず、他の選択肢もない極めて重症のリンパ腫患者100人強のうち36%に、1回の治療で6カ月後の寛解が認められたという。全体で5分の4を超える患者に、少なくとも研究の一部期間において半分以上のがん縮小がみられたと、同社は述べている。

米イェール大学がんセンター(コネチカット州)のRoy Herbst氏は、「この治療は驚くべきものであり、非常に有望であると思われる」と述べる一方、効果の持続性を確認するには長期的な追跡が必要だと指摘している。今回の研究によれば、懸念されていた副作用は管理可能であるようだと、同氏は言う。

CAR-T細胞療法と呼ばれるこの治療法は、患者自身の血液細胞にがん細胞を死滅させる能力をもたせるもの。リンパ腫とはリンパ系(免疫系の一部)に発生するがんの総称である。この治療では患者の血液を濾過して、T細胞と呼ばれる免疫細胞を抗がん遺伝子を含むものに変換させた後、静脈内投与により体内に戻す。これにより、患者の身体内でがんを標的とする細胞が増殖する。

この治療法は米国立がん研究所(NCI)が開発し、Kite社にライセンス供与した。AP通信によると現在、同社とNovartis AG社が承認獲得を競っているという。Kite社はこの春にも米国食品医薬品局(FDA)に承認申請し、欧州でも年内に申請予定だという。

ただし、この治療には全くリスクがないわけではなく、2人の患者が治療関連の原因で死亡したとされている。その他の貧血などの副作用は治療可能であり、眠気、錯乱、振戦、発話困難などの神経学的障害は数日で消失したと報告されている。

NCIのSteven Rosenberg氏は、それでもこの治療法は概ね安全であると述べている。費用は明らかにされていないが、免疫系の治療は非常に高額となる傾向がある。今回の結果は、4月に開催される米国がん学会(AACR)会議で発表される予定。査読を受けて医学誌に掲載されるまでは、そのデータや結論は予備的なものとみなす必要がある。(HealthDay News 2017年2月28日)

https://consumer.healthday.com/cancer-information-5/lymphoma-cancer-news-101/gene-therapy-shows-promise-for-aggressive-lymphoma-720157.html

Copyright (c) 2017 HealthDay. All rights reserved.

RELATED ARTICLES