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小児の軽症湿疹では抗生物質を避けるべき

小児にみられる軽症の湿疹に対して抗生物質が広く使用されているが、実際には効果がないことが、新たな研究で判明した。

この知見について、米ノースウェル・ヘルス、ハンチントン病院(ニューヨーク州ハンチントン)のMichael Grosso氏は、「非常に重要な結果である。これは医学においてよくある状況の好例である。特定の“理にかなった”治療が一般的になり、いわゆる“標準治療”となった後、結局は無効であることが科学的研究で明らかにされた」と説明する。

湿疹は、皮膚の一部に免疫反応による炎症、赤み、かゆみを生じる状態であり、小児にも成人にもみられる。米ノーザン・ウェストチェスター病院(ニューヨーク州マウントキスコ)のCraig Osleeb氏によると、湿疹のある小児の皮膚には過剰な細菌のコロニー形成がみられ、それが感染症や炎症を引き起こすことにより症状を悪化させる可能性があるため、抗生物質が用いられることが多いという。しかし、抗生物質の過剰使用は危険な耐性菌の感染につながる可能性があるうえに、これまでの研究では効果が裏づけられていない。

英カーディフ大学(ウェールズ)のNick Francis氏らによる今回の研究では、この議論を収束させるべく、重篤でない感染性湿疹の小児113人を無作為に3つの群のいずれかに割り付けた。抗生物質の錠剤とプラセボクリームを使用する群、プラセボ錠剤と抗生物質クリームを使用する群、プラセボ錠剤とプラセボクリームを使用する群(対照群)の3つである。

2週間後、4週間後、3カ月後の経過を確認した結果、湿疹の症状緩和に対して3群の間に有意差は認められなかった。

この知見から、抗生物質は錠剤、クリームのいずれの形で投与しても、重症でない感染性湿疹の小児にベネフィットはないことが示唆され、その使用が抗生物質への耐性や皮膚の感作性を促進する可能性もあると、研究グループは指摘している。しかし、今回の研究は比較的軽症の小児にのみ焦点を当てたものであり、重症例には適用できない可能性があるとFrancis氏らは認めている。Osleeb氏もこれに同意し、中等症から重症の湿疹には抗生物質が有用である可能性を否定できないとしている。

この研究結果は「Annals of Family Medicine」3月/4月号に掲載された。(HealthDay News 2017年3月14日)

https://consumer.healthday.com/diseases-and-conditions-information-37/eczema-news-618/skip-the-antibiotics-for-mild-eczema-in-kids-720482.html

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