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遺伝子マッピング技術の驚異的進歩 ―早さも費用も桁違いに

生物のゲノム(遺伝子構造)のマッピングを従来よりもはるかに安価かつ迅速に行える技術が、米ベイラー医科大学のAviva Presser Aiden氏らにより開発され、「Science」3月23日号で報告された。

最初のヒトゲノム計画には10年間と40億ドル(約4400億円)が費やされたが、新たに開発された「3-Dアセンブリ法」は、同じことをほんの数週間、1万ドル(約110万円)未満で可能にするという。今回の方法では、染色体が細胞核内でどのように折りたたまれているかを調べることで各染色体の配列を決定する。どのような患者にも用いることができ、他の生物にも使用できる。

同氏らは今回、新たな3-Dアセンブリ法を用いてジカウイルスを媒介するネッタイシマカのDNAを解読し、再構築してみせた。この蚊のゲノムは12億文字に及び、その遺伝的な脆弱性を特定できればジカウイルス対策に役立つ可能性がある。また、西ナイルウイルスを主に媒介するネッタイイエカのゲノムも再構築したという。

Aiden氏は、「われわれ医師は何らかの遺伝子変異をもつであろう患者を診ることがあるが、その変異を特定することはできない。その解明には患者の全ゲノムを調べられる技術が必要だが、全ての患者のゲノムに大金を使うことはできないからだ」と話し、3-Dアセンブリ法はDNA解読を安価かつ迅速に行えるため、救急医療や疾患流行時に重要となる可能性があると述べている。(HealthDay News 2017年3月23日)

https://consumer.healthday.com/health-technology-information-18/dna-health-news-169/new-technology-makes-gene-mapping-cheaper-faster-study-720897.html

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