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高強度インターバルトレーニングで細胞機能が改善

高齢者が高強度インターバルトレーニング(HIIT)を行うと、細胞の老化を防ぐのに役立つ可能性があるとの研究結果が、「Cell Metabolism」3月7日号に掲載された。HIITは瞬発的な高強度の運動を行ったあと、中等度の運動で短い休息をはさむことを繰り返すトレーニング方法である。

研究では、座りがちな生活をしている若年または高齢の対象者72人を、監視下でHIIT、有酸素運動、または筋力トレーニングを行う3群に無作為に割り付けた。HIIT群では、HIIT(エアロバイクを4分間全力でこぎ、3分間速度を落として休息することを4回繰り返す)を週3回と軽めの運動(トレッドミルでの歩行)を週2回行った。有酸素運動群では、中等度の有酸素運動(30分間)を週5日と軽い筋力トレーニングを週4日行い、筋力トレーニング群では筋力トレーニングのみを週2日行った。

その結果、12週間後、いずれの群でも年齢を問わず良好な変化がみられた。有酸素運動群では心肺機能が向上し、とくに心肺機能がもともと低かった高齢者では、若年者に比べて大きく改善した。筋力トレーニングは単独でも有酸素運動との併用でも、筋力を増大させた。

HIIT群では筋力の増大はわずかだったものの、細胞レベルでの変化は有酸素運動群よりも大きかった。とくに、筋肉内のミトコンドリアの機能が改善しており、この改善は高齢者でより顕著であった。ミトコンドリアは細胞内の“発電所”で、栄養素を分解してエネルギーを産生する。また、HIITにより、ミトコンドリアの機能や筋肥大に関連する遺伝子の活性も増大していた。

研究を率いた米メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)内分泌科医のK. Sreekumaran Nair氏は、「この結果は、HIITが時計の針を戻す可能性を示唆している。ただし、座りがちな高齢者の場合は、主治医に相談したうえでウォーキングから始め、徐々に速度を上げていくのがよい。もっとも、高強度の運動でなくても運動習慣は絶対的に健康によいものである」とアドバイスしている。(HealthDay News 2017年3月28日)

https://consumer.healthday.com/senior-citizen-information-31/misc-aging-news-10/exercise-the-cellular-fountain-of-youth-720949.html

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