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身体活動量が増えるとEDリスクは低下する可能性 ――日本人男性2型糖尿病患者で検討、愛媛大の研究グループ

日本人の男性2型糖尿病患者では、身体活動量が増えるほど勃起不全(ED)リスクは低下する可能性があることが、愛媛大学大学院疫学・予防医学講座の古川慎哉氏らの検討で示唆された。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」オンライン版に3月28日掲載された。

日本人の2型糖尿病患者を対象とした調査ではEDを訴える患者も多くみられるが、その実態は明らかにされていない。同氏らは今回、身体活動量とEDの関係に着目。2009~2014年に2型糖尿病と診断された患者1,051人を前向きに追跡している道後Studyのベースラインデータを用いて、患者が自己申告した身体活動量とEDとの関連について検討した。

解析対象は、道後Studyに参加した男性の2型糖尿病患者460人(平均年齢60.8歳、糖尿病罹病期間は中央値で11.0年)。自記式質問紙調査により、運動習慣(30分以上×2回/週を1年間以上)、歩行習慣(1時間以上/日)、早歩きの習慣の有無を調べた。EDの有無およびその重症度は、ED症状に関する5項目の問診票(Sexual Health Inventory for Men;SHIM)により、スコア12未満を「中等症~重症ED」、スコア8未満を「重症ED」と評価した。

その結果、対象患者全体のED有病率は、中等症~重症EDが64.6%、重症EDが51.1%であった。対象患者のうち36.6%は運動習慣が「ある」と回答し、41.3%は歩行習慣、37.6%は早歩きの習慣が「ある」と回答していた。

解析したところ、歩行習慣は中等症~重症EDおよび重症EDと独立して負の関連を示した。運動習慣は重症EDと独立して負の関連を示したが、中等症~重症EDとの関連はみられなかった。

また、これらの習慣の有無に基づいて対象患者を身体活動量で(1)最も低強度な群、(2)比較的低強度な群、(3)中強度群(4)高強度群の4群に分けて解析したところ、身体活動量の増加は中等症~重症ED(補正後オッズ比0.42、95%信頼区間0.21~0.85)および重症ED(同0.38、0.19~0.73)とそれぞれ独立した負の関連を示し、その関連は統計学的に有意であった(傾向P値はそれぞれ0.02、0.005)。(HealthDay News 2017年4月10日)

Abstract
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jdi.12660/full

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