2HDN糖尿病ニュース4月13日配信2
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冠動脈疾患患者でも極端な体重変動は転帰を悪化させる

急激な体重減少とリバウンドで極端な体重変動を繰り返すことは、冠動脈疾患患者においても心臓に悪影響をもたらすことが、新しい研究で報告された。体重の増減幅が4kgを超える人では1kg程度の人に比べて心血管疾患や心筋梗塞、脳卒中などを発症しやすいことが分かった。

過体重や肥満がある冠動脈疾患患者では減量が指導されるが、減らした体重を長期にわたって維持するにはしばしば困難を伴う。そのため、「ヨーヨー・ダイエット」と呼ばれる急激な体重減少とリバウンドを繰り返すケースも少なくない。これまでの研究で、冠動脈疾患がない人ではこうした極端な体重変動は死亡や心血管イベントのリスク因子となることが示されているが、冠動脈疾患患者でも同様であるのかは明らかにされていなかった。

米ニューヨーク大学ランゴン医療センター(ニューヨーク市)のSripal Bangalore氏らは、スタチンの効果を検討した臨床試験(Treating to New Targets;TNT試験)に参加した冠動脈疾患患者9,509人を対象に、健康状態と体重の変化を4年間以上にわたって追跡し、このヨーヨー・ダイエットによる転帰への影響を調べた。

その結果、極端な体重変動がみられる人は、心血管疾患や心筋梗塞、心停止、血行再建術の施行や閉塞性動脈硬化症、狭心症、脳卒中、心不全を来しやすいことが分かった。複数の因子を調整した解析では体重変動幅が最も大きかった人では、変動幅が最も小さかった人に比べて、死亡リスクは124%、心筋梗塞リスクは117%、脳卒中リスクは136%高かった。

「体重の変動幅が約0.7~0.9kg増えるごとに冠動脈イベントや心血管イベントの発生リスクは4%増加し、死亡リスクは9%増加した」と同氏は述べている。同氏は、急激な体重の変動は身体に大きな負担をかけるほか、心臓に悪影響を及ぼすようなホルモンの変化を引き起こす可能性があるとしている。

一方で、米国心臓協会(AHA)スポークスウーマンで米ノースウェスタン大学フェインバーグ医学部(シカゴ)のLinda Van Horn氏は、極端な体重変動を繰り返す人はもともと医学的な問題を抱えていた可能性を指摘している。今回の研究でもこうした患者は体重が重く、喫煙習慣があり、高血圧や糖尿病を有する割合が高かった。また、追跡期間中の糖尿病発症率も2倍であった。同氏は「さまざまな疾患や死亡リスクが増えた理由はヨーヨー・ダイエットだけにあるのではない」と述べている。

しかし、Bangalore、Van Hornの両氏は過体重や肥満の人では減量が健康の向上につながる点には同意しており、「今回の知見は、減量した体重を長期間にわたって維持することが極めて重要であることを示すものだ」と、Bangalore氏は述べている。

Van Horn氏も「大切なのは生涯にわたって適切な体重を保つことで、これに成功する唯一の方法は健康的な生活習慣を続けることだ」と述べている。

この研究は、「New England Journal of Medicine」4月6日号に掲載された。(HealthDay News 2017年4月5日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/dieting-to-lose-weight-health-news-195/yo-yo-dieting-does-no-favors-for-your-heart-721369.html

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