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「スーパー高齢者」の脳は何が違うのか

89歳のDonald Tenbrunsel氏はインターネットを易々と使いこなし、幅広いタイムリーな話題を楽しげに話し、定期的にボランティア活動や読書をする。このように超高齢でも極めて明晰な頭脳を保つ「スーパー高齢者(SuperAger)」の秘密を探る研究が行われ、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」4月4日号に掲載された。MRI検査の結果、スーパー高齢者では平均的な高齢者に比べて脳の老化速度は半分程度に抑えられていたという。

米ノースウェスタン大学認知神経学・アルツハイマー病センターのEmily Rogalski氏らは、脳の老化の指標として大脳皮質の厚さに着目した。この部分は大脳の表面を覆う灰白質で、高度な思考や記憶力、計画・問題解決能力を司る。「加齢が進むと大脳皮質は萎縮するとされているが、先行研究によると、スーパー高齢者の大脳皮質はあまり萎縮しておらず、50~60代の脳とほぼ変わらないことが示唆されている。しかし、その理由は明らかになっていなかった」と、同氏は話す。

今回の研究では、24人のスーパー高齢者と12人の平均的な高齢者にMRI検査を実施し、1年半での大脳皮質の変化を比較した。その結果、両群ともに加齢に伴って脳容量が有意に減少していた。しかし、その減少率はスーパー高齢者の1.1%に対し、平均的な高齢者では2.2%超と、2倍以上であった。

Rogalski氏は、「スーパー高齢者では老化の経過が異なり、平均的な高齢者よりも脳容量の減少速度がはるかに遅いことが分かった。今後の研究では脳の老化に影響する遺伝的要因に着目することで、アンチエイジングのための治療法の手がかりを提供したいと考える」と述べている。(HealthDay News 2017年4月4日)

https://consumer.healthday.com/senior-citizen-information-31/misc-aging-news-10/what-s-the-superagers-mental-secret-721291.html

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