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基礎代謝と骨代謝の関連に血中ビタミンD値が果たす役割とは? ――日本人の閉経後2型糖尿病患者で検討

閉経後の2型糖尿病患者において、骨代謝と基礎代謝が正の関連を示すには、血清中の25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)値が正常範囲内であることが重要である可能性が、「Journal of Diabetes Investigation」3月31日オンライン版に掲載の論文で報告された。

東京女子医科大学糖尿病センターの尾形真規子氏らは、閉経後の2型糖尿病患者44例を対象に前向きに追跡し、骨代謝と基礎代謝の関連に影響する因子を検討した。対象患者のうち血清25(OH)D値が低値(20ng/mL未満)であった23例には血中ビタミンD値を回復させる生活習慣の是正を指導し、このうち骨粗鬆症をもつ患者15例にはアルファカルシドールを投与した。

その結果、血清25(OH)D値は全対象患者中25例で上昇し、19例では低下した。試験開始時点で介入を受けなかった患者で血清25(OH)D値が低下する傾向がみられた。

安静時エネルギー消費量(REE)の変化は、骨形成マーカーであるⅠ型プロコラーゲン-N-プロペプチド(P1NP)、骨吸収マーカーであるⅠ型コラーゲン架橋C-テロペプチド(CTX)-1の変化と正相関を示した。また、呼吸商(RQ)の変化はHbA1c平均値と正相関し、介入後ではP1NPと血清25(OH)D値は正相関することも分かった。こうした関連は、血清25(OH)D値が上昇した患者とアルファカルシドールを補充投与した患者で顕著であった。

以上の結果から、同氏らは「閉経後の2型糖尿病患者では、骨代謝と基礎代謝が正の関連を示すには血中ビタミンD値を正常範囲内に回復させることが条件となる可能性がある」と述べている。なお、一部の著者は製薬企業との利益供与を開示している。(HealthDay News 2017年4月5日)

http://www.physiciansbriefing.com/Article.asp?AID=721303

Abstract
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jdi.12666/abstract

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