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栄養不足に対するマルチビタミン補充は心疾患リスクを低減しない

栄養不足の男性がマルチビタミンのサプリメントを摂取しても、心臓の健康には役立たないようであることが、米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(ボストン)のHoward Sesso氏らの研究で示された。

米国では高齢者の半数以上がマルチビタミンを毎日摂取しているが、多くの先行研究において、マルチビタミンが健康に何らかの利益をもたらすというエビデンスはほとんど示されていないという。

今回の研究では、米国の医師健康調査(PHS)IIに参加した50歳以上の男性医師1万4,000人超を対象とした。対象者はマルチビタミンまたはプラセボを摂取する群に無作為に割り付けられ、11年間にわたり追跡された。

対象者全体の解析は以前に行われており、マルチビタミンは心血管疾患のリスクを低減しないことが報告されていた。今回の報告では、さらに食生活やベースライン時のサプリメント使用などを調整して解析を行ったが、栄養不足があると思われる男性でも、心血管疾患のリスクは低減しないことが判明した。

Sesso氏は、「もともと栄養状態が“不良”である男性のほうが、長年にわたりマルチビタミンを摂ったときの恩恵は大きそうだと思うかもしれないが、心血管の健康という面ではそのエビデンスは認められなかった。米国ではマルチビタミンの使用率が依然として高いため、さらなる臨床試験を実施し、栄養状態やその他の長期的健康に対するマルチビタミンの役割を解明することが極めて重要だ」と述べている。

本研究は、サプリメント製造の業界団体である米国栄養評議会(CRN)の資金提供を受けて実施された。CRNのDuffy MacKay氏は、「この知見が全ての人に当てはまるとは限らない。本研究の対象者は男性医師であり、全体的にみると一般的な米国成人よりも健康的な食生活をしている。そのことが要因となって、今回の解析ではサプリメントの有益性を見出せなかった可能性がある」と反論している。

研究の詳細は「JAMA Cardiology」オンライン版に4月5日掲載されている。(HealthDay News 2017年4月7日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/vitamin-and-mineral-news-698/multivitamins-may-not-help-men-s-hearts-even-when-diet-is-poor-721410.html

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