2HDN糖尿病ニュース4月20日配信2

腎機能の低下は心血管疾患死と強く関連する

慢性腎臓病(CKD)が進行し、腎機能の指標である糸球体濾過量(GFR)区分が軽度~高度低下、さらには末期腎不全(end stage renal disease:ESRD)に至るまで低下すると心血管疾患による死亡と強く関連することが、「Journal of the American Society of Nephrology」オンライン版に4月13日掲載の論文で報告された。

米ワシントン大学(シアトル)の研究グループが、1990~2013年に188カ国で実施された6回の調査データを解析した結果、2013年にはGFR区分が3a(軽度~中等度低下)からESRDに至るまで低下することは世界中の死亡例の4%、つまり220万人の死亡例と関連することが分かった。このうち約半数(120万人)の死亡原因は心血管疾患で、残りの96万人はESRD関連死だった。

研究著者らは「この知見は、CKDがわれわれの健康に及ぼす影響力の大きさを改めて示唆し、腎機能低下をスクリーニングしCKDの早期発見・早期治療に努めることの重要性を強調するものだ」と述べている。

また、今回の研究では、障害調整生存年数(disability adjusted life years;DALY、病気や障害、早期死亡によって失われた年数を意味し、疾病負荷の指標とされる)のリスク因子をランク付けしたところ、GFRの低下は収縮期血圧高値、BMI高値、空腹時血糖値の上昇よりも下位に位置付けられ、総コレステロール(TC)高値とは同程度にランク付けされることも分かった。こうした結果は先進国、発展途上国で共通してみられたという。

研究を主導した同大学のBernadette Thomas氏は「こうしたCKDの健康への影響度を考慮すると、ESRDによる死亡や障害リスクは心血管疾患によるものと同様なものとみなす必要があるだろう」と述べ、この視点は1990年からESRDによる死亡率の上昇がみられる発展途上国で特に重要になると付け加えている。(HealthDay News 2017年4月13日)

https://consumer.healthday.com/diseases-and-conditions-information-37/misc-kidney-problem-news-432/kidney-disease-a-big-contributor-to-heart-related-deaths-study-721456.html

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