1-1 HDN4月24日「今日のニュース」No.1
image_print
医療・健康ニュース/今日のニュース/

ヒトスジシマカがジカウイルスを媒介する可能性

ジカウイルスの遺伝物質が、従来とは別種の蚊から見つかったことが報告された。ジカウイルスを主に媒介するのはネッタイシマカ(学名:Aedes aegypti)であるが、今回ブラジルで採集されたヒトスジシマカ(同Aedes albopictus)に遺伝子検査を実施したところ、ジカウイルスのRNAの断片が見つかったという。

この知見は、ヒトスジシマカがヒトにジカウイルスを伝播させる可能性があると証明するものではない。しかし、研究著者である米フロリダ大学フロリダ衛生昆虫学研究所(ベロビーチ)准教授のChelsea Smartt氏は、「ジカウイルスを媒介するネッタイシマカ以外の経路の可能性を、さらに研究する必要があることが浮き彫りにされた」と話す。

同氏は米国昆虫学会(ESA)のニュースリリースで、「ヒトスジシマカがジカウイルスの伝播に寄与している可能性があり、公衆衛生上の懸念となることが示唆された。この蚊は世界中でみられ、幅広い動物から吸血し、低温の気候にも適応しているため、ジカウイルスの伝播に対する影響を調べる必要がある」と述べている。

今回の研究では、ブラジルで蚊を採集し、卵を孵化させた。孵化させたヒトスジシマカのオスでジカウイルスRNAの陽性反応がみられたことから、ジカウイルスが子孫に受け継がれる可能性が示唆された。ただし、生きたジカウイルスは検出されなかった。ヒトスジシマカがジカウイルスを伝播する能力を持つのかを判定するためには、より詳しい調査が必要だという。

なお、この報告では昆虫科学者や医学研究者にも十分な警戒を呼びかけている。「ジカウイルス感染の多い地域で蚊を採集する場合は、全ての個体でジカウイルスRNA検査を実施することが重要だ。陽性であれば、移送や実験室での使用の前に、生きたジカウイルスが検出されるか検査しなければならない」とSmartt氏は述べている。

この研究は「Journal of Medical Entomology」オンライン版に4月14日掲載された。(HealthDay News 2017年4月14日)

https://consumer.healthday.com/diseases-and-conditions-information-37/zika-1007/another-type-of-mosquito-may-carry-zika-721584.html

Copyright (c) 2017 HealthDay. All rights reserved.

RELATED ARTICLES