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ダイエット飲料で脳卒中や認知症のリスク上昇か

ダイエット飲料を飲む人は、脳卒中や認知症になるリスクが高いという研究結果が報告された。人工甘味料入り飲料を1日1杯飲むと、発症リスクが3倍近くになるようだという。ただし、今回の研究で認められた認知症や脳卒中の患者数はごく少なく、絶対リスクは依然として小さいとされている。

米ボストン大学医学部神経学部のMatthew Pase氏らは、フラミンガム心臓研究の第2世代コホートの参加者を対象として、45歳超の2,888人から脳卒中の発症データを収集し、60歳超の1,484人から認知症の発症データを収集した。10年間の追跡期間中、対象者は3回にわたり飲食の習慣に関する質問票に回答した。各対象集団で、3%が脳卒中を発症し、5%が認知症を発症した。認知症の多くはアルツハイマー病であった。

年齢、性別、学歴、食事量などを考慮して分析した結果、ダイエット飲料を全く飲まない人に比べて、1日1杯以上飲む人では脳梗塞リスクが2.96倍(95%信頼区間:1.26~6.97)、アルツハイマー病リスクが2.89倍(95%信頼区間:1.18~7.07)になることが分かった。

Pase氏は、「人工甘味料入り飲料が身体に及ぼす影響、さまざまな疾患をもたらすリスクについて調べる必要があることが示唆された。本研究は因果関係を明らかにするものではなく、こうした関連がみられる理由も不明である。しかし過去の研究によると、ダイエット飲料は血管疾患や体重増加に関連し、腸内細菌を変化させるといわれている」と述べている。

同氏は、加糖飲料をダイエット飲料に置き換えれば健康的だというわけではなく、飲み過ぎに注意するようアドバイスしている。一方、脳卒中の専門家である米マイアミ大学のHannah Gardener氏は、今回の知見は決定的なものではないと述べ、「今すぐダイエット飲料を止めるべきだとは思わないが、ダイエット飲料への変更が脳の健康によいのかは不明である。ただし、少なくとも、加糖飲料が心臓にも脳にも不健康だというエビデンスは確立している」と話している。

飲料の業界団体である米国飲料協会(ABA)は、「低カロリー甘味料は多くの科学的研究により安全だと証明されており、米国食品医薬品局(FDA)、世界保健機関(WHO)、欧州食品安全局(EFSA)などの機関も、消費しても安全だという結論に至っている。今回の研究はそれを覆すことは示していない」との声明を発表している。

この研究は、「Stroke」5月号に掲載された。(HealthDay News 2017年4月20日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/dieting-to-reduce-sugar-health-news-198/do-diet-sodas-pose-health-risks-721882.html

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