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日本人2型糖尿病患者の血糖日内変動幅とHbA1c値の関連は低い ――CGMによる血糖変動で評価

日本人2型糖尿病患者では、持続血糖測定(CGM)による24時間の平均血糖変動幅(mean amplitude of glycemic excursions;MAGE)とHbA1c値の関連は低いことが、産業医科大学第1内科学の元 舞子氏と田中良哉氏らの研究グループの検討で分かった。HbA1c値から血糖変動を正確に評価することは難しく、薬物治療でHbA1c値が改善した患者であっても食後血糖値などを測定して血糖変動を慎重に観察し、低血糖リスクを評価する必要があるとしている。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」オンライン版に4月18日掲載された。

糖尿病患者の良好な血糖コントロールの指標として、近年では、空腹時血糖値、食後血糖値、HbA1c値に加えて血糖値の日内変動をいかに抑えるかが重要とされている。しかし、日本人2型糖尿病患者におけるHbA1c値と血糖変動との関連は明らかにされていない。そこで、研究グループは今回、2型糖尿病患者を対象にCGMによる血糖変動とHbA1c値の関連を後ろ向きに調べた。

2010~2015年にCGMを行った2型糖尿病患者294人を対象に、HbA1c値で5群に分けて(HbA1c値が6.0~7.0%未満;54人、7.0~8.0%未満;64人、8.0~9.0%未満;73人、9.0~10%未満;49人、10.0%以上;54人)、CGM測定値とHbA1c値との関連を調べた。なお、対象者の72%は薬剤投与中であった。

その結果、平均血糖値はHbA1c値の上昇に伴って有意に増加し、平均血糖値のSD(標準偏差)も同様に有意な増加がみられた(ともに傾向P値<0.01)。一方で、MAGEとHbA1c値との間には有意な関連はみられなかった。

また、最大血糖値、最小血糖値、朝食・昼食・夕食の各食前および各食後(最大)血糖値、朝食前から食後の血糖値の上昇率、血糖値が180mg/dL超となる曲線下面積(AUC)、血糖値が180mg/dL超の割合(%)はいずれも、HbA1c値の上昇に伴って有意に増加していた。さらに、平均血糖値と朝食前の血糖値はHbA1cの独立した決定因子であることも分かった。(HealthDay News 2017年5月8日)

Abstract
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jdi.12680/full

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