1-2 HDN5月11日「ヘルスハイライト」No.1
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雷雨になると喘息が増える?

花粉の季節に雨が降ると、花粉が地面に落ちるため、アレルギー性喘息の症状は和らぐことが多い。しかし、米ジョージア大学地理学教授のAndrew Grundstein氏らの研究報告によると、雷雨の場合は必ずしもそうなるとは限らず、むしろ喘息の集団発生の引き金になる可能性があるという。

例えば、2016年にオーストラリアを襲った雷雨では、高濃度の牧草花粉が強風によって飛散し、雷雨喘息(thunderstorm asthma)の集団発生が起こった。それにより複数人が死亡し、大勢の人が呼吸障害のために医療機関を受診した。

今回の新たな研究によると、花粉の粒子は降雨と高湿度によって水分を含み、膨張して破裂する。この粒子は雷雨の電気的な活性の影響でさらに小さく砕かれ、強風によって嵐の進行方向に飛散する。こうした条件がいくつか重なると、喘息の集団発生につながる可能性がある。

Grundstein氏は、「雷雨喘息は多くの要因が関連する複雑な現象であり、牧草花粉のようなアレルゲン、雷雨、人々のアレルギーリスクの高さなどが相互に作用する。今回の研究では、雷雨喘息に関与する風の性質を特定する手法を採用しており、リスクの高い雷雨を予想できる可能性がある」と述べ、複数の予報モデルを相互参照するツールにより、公共・救急サービス提供者に対して雷雨喘息に備えるよう通知できると提案している。

研究共著者である同大学地理学・大気科学教授のMarshall Shepherd氏は、「われわれの方法論は雷雨喘息の集団発生を予測できるまでには至っていないが、公衆衛生当局にとっては、それぞれの嵐が危険かどうかを警戒するときの重要な判断材料の1つになると思われる」と話している。

研究は、「Journal of Applied Meteorology and Climatology」オンライン版に5月3日掲載された。(HealthDay News 2017年5月1日)

https://consumer.healthday.com/public-health-information-30/weather-health-news-789/thunderstorms-can-trigger-asthma-flares-study-finds-721864.html

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